60年代のTVヒーロー (年金フル世代の子供の頃 )

1959年に開局したフジテレビが実写ヒーロー物としてその年の3月から放送したのが「少年ジェット」だった。これは当時の少年雑誌として人気の高かった月刊誌「ぼくら」に連載されていたヒーローものの実写版で、当時のガキにとっては最も楽しみな番組だった。WPPhto180620-1.jpg

ジェットは少年探偵で愛犬シェーンを連れて国際的な悪人と戦うというストーリーで、ピストル型のスーパーコルトという銃口からショボい炎が出ると、何故か相手は倒れてしまう変な武器を持って、これまたダサいエアロを付けたスクーターに乗っている。年齢は16歳くらいの設定で、という事は高校にも行かずにピストル持って2輪車乗りまわして、これって相当な不良じゃねぇ、何て突っ込みをしてはいけない。

そしてシリーズ中盤から加わったミラクルボイスという技は、妙な手の動きの後に「ウー、ヤ―、ター」と叫ぶと強烈な振動で辺りがグルグルと回り出し、相手は失神してしまうという、もう突っ込み処万点の技だったけど、当時のガキ達は皆これを真似していたものだ。ジェットをサポートするのが警視庁の荒川課長というオッサンなのだが、その役職にしては妙に間抜けでガキで素人の私立探偵に何時も難事件を解決してもらうという、もう警察の威信マル潰れだが、硬い事は言わない事にしよう。

このジェットの敵役の中でも一番人気はブラックデビルという一見外人風のオッサンで、左目だけがサングラスという妙なメガネを掛けてマントを羽織りステッキ(これを振りかざすと妙な振動で相手を倒してしまう) という、誰が見ても怪しい姿をしていた。しかし意外に紳士なところもあり、何よりも丁寧が言葉を使うのが不思議だった。まあ悪者でもエリート階級の出なのだろう。それと共に各シリーズには別の悪者も出てきて、こちらは下品で汚い手を使う点ではブラックデビルとは対照的だった。

この少年ジェットのオリジナルは講談社の月刊少年誌「ぼくら」に連載されれていた。

次に人気があったヒーローものといえば「月光仮面」を思い出す。実は月光仮面は少年ジェットよりも一年早い1958年2月から放送が開始され、6チャンネルだったから現在のTBS(当時はKRテレビ) という事になる。月光仮面は覆面をしていてこれまたバイクに乗っているのだが、ジェットとは異なりオッサンだしバイクもマジな自動二輪だった。

この主題歌にある「月光仮面は誰でしょう」という歌詞は当時流行ったモノだった。

もう一つ忘れてはいけないのは少年ジェットから3カ月程遅れた 1959年6月から放送が開始された「七色仮面」であり、ヒーローは七つの顔を持つ男という何だか訳の判らないものだった。テレビ局はNET、すなわち10チャンネルで今のテレ朝だが、NETというのは日本教育テレビの略称で、教育テレビが何でヒーローモノを放映するかといえば、20%は教育や教養番組以外も放送できるという条件だったらしい。

さてこうなると残るは4チャンネル (日テレ) だが、調べてみたらば1958年11月だから月光仮面よりも9カ月遅れで放送が開始された「遊星王子」というのがあったが、実はこれは全く記憶に無い。当時は小学校の友人間でも何故か話題になった記憶は無い。

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