医療事故

6月 28, 2018 0 投稿者: B_Otaku

昨晩の報道で、埼玉県立がんセンターで治療の為にカテーテルを挿入した際に血管や臓器を傷つけた事による出血が原因で患者が死亡したという。

なぜこの話題を取り上げたかというと、実は私も先日の小脳出血による入院で、動脈からカテーテルを挿入して患部の近くに造影剤を流してX線撮影をするアンギオグラフィーという検査をしたのが 1.5か月程前だったから、カテーテルのリスクを思い出したのだった。

この時は足の付け根から動脈にカテーテルを挿入して脳まで通したのだけど、いやまあ考えるだけでもリスクありそうで、事実検査の前にリスクの説明があり同意書に著名するという事もあり、でもまあ成るようになるだろう、っていう気持ちで検査に臨んだが、造影剤を流した瞬間は「脳が爆発するんじゃないか」というくらいの状況で、まあそれはホンの数秒くらいだったのだろうが、検査が終わった時はホッとしたモノだった。

ところが大変なのがその後で、カテーテルを挿入した動脈の傷口から出血しないように半日以上起き上がれず、食事は女房を呼んで寝たまま口に入れるという、寧ろ検査の後の方が大変だった。

まあそのお陰で患部が完全に回復しているのが判明してその数日後に退院出来たから、高リスクの検査を実施した価値は十分にあったのだが、今考えると「もう2度とやりたくない!」という気持ちだ。

さて話を冒頭の埼玉県立がんセンターの事故に戻して、今回の自らの経験からカテーテルの挿入っていうのは実施する医師の技量に大きく左右されるという事を実感している。尤もこれに限らず、手術の場合も執刀医の技量が大きく影響するのは同じで、言ってみれば職人芸だから、単に頭が良いとか超一流大学卒だから良いかといえば、そうはいかないのが、これまた難しいところだ。

年金フル世代ということは重病になる確率も多い訳で、こうなると近所に優秀な病院があるか無いかは大きな問題となり、それを考えると老後の田舎暮らしというのも如何したのもだか??