年寄りだってDJやるぞ!(年金フル世代の趣味)
7月 1, 2018
年金フル世代から見て DJ といったらラジオのディスクジョッキーであり、受験生時代に夜中に聞いたラジオの深夜放送のパーソナリティーだったりする。ところが今の若い世代で DJ といえば今風のアンちゃんが(アナログ)レコード盤をターンテーフルに載せて細かく動かすスクラッチプレイのパフォーマンスであり、まあ年金フル世代でも最近はこういうのがある事くらいは知っているだろう。ここで前者はラジオ DJ 、後者はクラブ DJ と分野が違うので、当然今でもラジオ DJ は存在する。
元々クラブ DJ の役割は2つのターンテーブルを交互使用して不自然無く音を繋いでいく事で曲の流れを止める事無くダンス音楽を流すことだった。やがてエフェクターを使ったり前述のようにスクラッチプレイを行うなど、特殊なテクニックのパフォーマンスを見せるようになって来た。
ただし、上記のようなパフォーマンスを行うのはヒップホップ系であり、実は DJ には他にも多くのタイプがあるが、日本では DJ =ヒップホップ系と認識されている傾向がある。
ではこのような DJ プレイを家庭でやるには如何すればよいのだろうか? 実は以前はレコードプレーヤー2機と専用のミキサーを並べる為に場所は取るし、機材も高価だった事から、素人が家庭で簡単にやる事は不可能だった。しかし、最近はプロの世界でもアナログレコードよりも CD や、更に PC のメモリーに MP3 等のデジタルデーターを保存して、これを使う事で CD すら持ち歩く事が必要無くなっている。CD を使用するタイプの機材を CDDJ 、PC に接続する場合は PCDJ 等と呼ばれている。
そして最近はターンテーブル (実はデジタル方式のジョグダイヤル) やミキサーなどを一体化されたものが主流となっている。この機材は PC に対してデーターをやり取りするだけだから、これらはタイプライター型の PC キーボードなどと同じ扱いで、処理は全て PC 本体で行う事になる。とはいえクラブなどで使用する本格的なプロ用は其れなりに高価で、代表機種のPioneer DDJ-SZ2 は約24万円する。
Pioneer DJ パイオニア / DDJ-SZ2 Serato DJ専用DJコントローラー
この手のコントローラーの操作はアナログ時代と基本的に同じで、左右の各1個のジョグダイヤルがあり、これがターンテーブルと同じ役目をするので、細かく動かしてスクラッチをする事も可能となる。
アナログディスク時代に比べれば大幅に使い易くなったとはいえ、上記のようなプロ仕様では高価過ぎるが、実はアマチュア用というか家庭用と言うか、要するに家庭でのホームパーティーで気軽にディスコ的なダンス音楽を連続して流したり、勿論スクラッチ等の DJ プレイで盛り上がったり、という用途には低価格の機種も発売されている。その一例として Pioneer DDJ-400 という機種では、その価格は何とプロ用より一桁安い 3万円位で入手できる。
Pioneer DJ パイオニア/DDJ-400 DJコントローラー
しかしそれでも果たしてこれを上手く使いこなせるか、いやその前に何の役にも立たないかもしれないモノに3万円というのも年金生活では考えてしまう。それならNumark ポータブルDJコントローラーというのが9千円で売っている。これは携帯用の DJ コントローラーという事で、単に入門用としてだけでなく経験者の外出用にも使えるくらいのものだ。
Numark ポータブルDJコントローラー Serato DJ Intro付き DJ2GO2
まあ出来れば DDJ-400 クラスがあれば結構それらしく使えるから、若い人の集まりで爺さんが行き成り DJ プレイをやれば結構ウケるかもしれない。
「年寄りだってDJやるぞ!2」に続く