60年代のテープレコーダー(年金フル世代の子供の頃)
7月 20, 2018年金フル受給年世代が子供の頃のテレビ、オーディオ、カメラに引き続き今回はテープレコーダーを取り上げてみる。ただし、これは今まで取り上げた機材の中では最もプライオリティーの低いもので、一般家庭では殆ど所有していなかったものだが、これが将来のカセットに繋がると考えれば、ここで押さえておく必要はある。
国産初のテープレコーダーは1950年にソニーが発売したG Typeで、この”G”というのはGovernment(政府)を意味していて、要するに公官庁向けだった。その翌年にはH Typeが発売されたが、これはHome(家庭用)を意味していると言われているが、この時代にこれを買う家庭っていうのはどんな生活環境だったのだろうか?
TC-101は小学校では放送部が使っていた覚えがある。小学校の放送部というのは言ってみればエリートで、成績優秀で先生の言う事を良く聞くお気に入りが選ばれたし、女子の場合はそれに加えて容姿端麗が加わるに違いない、と思っていた。その放送部が作った放送劇みたいなもので、主人公の小学生が危なくダンプカーに轢かれるシーンで、学校の先生が通勤用に使ったいたスバル360の音を使ったものだから、ブレーキの音はキーってショボいし、ホーンはブ―だし、エンジンの音はパタパタで「何じゃあこりゃ」と思ったのは、小学生の時からクルマおたくで、トラック好きという珍しい子供だった事もある。それでもしも自分だったらブレーキ音はエアーのプシュ・プシュという音で、ホーンはエアホーンのファーンで、エンジンはディーゼルのガーっ・カタカタだろう!って思ったものだった。