60年代のテープレコーダー(年金フル世代の子供の頃)

年金フル受給年世代が子供の頃のテレビ、オーディオ、カメラに引き続き今回はテープレコーダーを取り上げてみる。ただし、これは今まで取り上げた機材の中では最もプライオリティーの低いもので、一般家庭では殆ど所有していなかったものだが、これが将来のカセットに繋がると考えれば、ここで押さえておく必要はある。

国産初のテープレコーダーは1950年にソニーが発売したG Typeで、この”G”というのはGovernment(政府)を意味していて、要するに公官庁向けだった。その翌年にはH Typeが発売されたが、これはHome(家庭用)を意味していると言われているが、この時代にこれを買う家庭っていうのはどんな生活環境だったのだろうか?

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WPPhto180720-2.jpgそれで実際に我々が目にしたテープレコーダーは1959年に発売された同じくソニーのTC-101で、これは学校にもあったし、小学校の同級生で当時父親がプラモデル用の金型を作っていた友人の家で、プラモデルブームで儲かった事からTC-101を会社の経費で買って、それを子供が玩具にしていたのだった。その金型屋って自宅の隣の小さな工場で父親とその弟、それに若いアンちゃん1人でやっていて、まあ零細企業なのだけれど、当時は儲かって笑いが止まらなかったようだ。それで家も少し前に建て直した立派な家で、その2階の8畳間二つに皆が集まって戦争ごっこ、例えば潜水艦の乗り組み員に成りきって「潜望鏡上げ」とか「魚雷装填」何て言って、それをテープレコーダーに録音したりと、結構凝った遊びをしていたが、それもこれも成金の友人のお陰だった。

TC-101は小学校では放送部が使っていた覚えがある。小学校の放送部というのは言ってみればエリートで、成績優秀で先生の言う事を良く聞くお気に入りが選ばれたし、女子の場合はそれに加えて容姿端麗が加わるに違いない、と思っていた。その放送部が作った放送劇みたいなもので、主人公の小学生が危なくダンプカーに轢かれるシーンで、学校の先生が通勤用に使ったいたスバル360の音を使ったものだから、ブレーキの音はキーってショボいし、ホーンはブ―だし、エンジンの音はパタパタで「何じゃあこりゃ」と思ったのは、小学生の時からクルマおたくで、トラック好きという珍しい子供だった事もある。それでもしも自分だったらブレーキ音はエアーのプシュ・プシュという音で、ホーンはエアホーンのファーンで、エンジンはディーゼルのガーっ・カタカタだろう!って思ったものだった。

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