60年代の筆記用具(年金フル世代の子供時代)

年金フル世代が小学生の頃の筆記用具はといえば、ズバリ鉛筆しかない。その鉛筆には一般用として1本5円の普及タイプと1本10円の標準タイプがあった。5円のものは確か鉛筆に表示されているJISマークの内部が塗りつぶしてあったような気がするが定かではない。

それで5円と10円で何処が違うかと言えば、ズバリ書き味が大分違った。何と言うか5円の鉛筆はザラザラしたような引っ掛かりを感じ、10円の方が滑らかだった。その為に5円の鉛筆は余程家が貧しい子でないと使ってはいなかった。そんな時代に三菱から uni という高級鉛筆が発売されて、これが確か1本50円だった覚えがある。それで1本買って使ってみたらば、何と書き味が全然違う!10円のモノとはスムースさがマルで違うし、書いた字もより黒くて見易いという、まあ伊達に高い訳でも無かった。因みにメーカーのキャッチフレーズは「Bの黒さでHの硬さ」というものだった。

そうは言っても当時の価格で1本50円は結構な値段であり、学校で使う鉛筆を全てuniにするのは大変だった。そんな中で実は uni の普及版 uniPというのがあって、確か1本30円くらいだったと思う。
この uni についいて調べてみたらば、最初の発売は1958年でダース箱は手作りだったそうで、uni が売れ過ぎた事で生産が間に合わなくなり、1964年には2代目のケースとなったようだ。

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そしてその後に、何と1本100円の Hi-uni (ハイユニ) が発売された (1966年)。これも当時早速買って使って見たらば、uni より更に滑らかで色は濃くて、ハッキリ言って一度使ったらもう止められない、というものだった。しかし鉛筆というのは学用品というか勉強道具であり、この “勉強” という言葉に親は弱くて、多少の無理をしても買ってもらえるのもまた事実だった。なおハイユニの本来の用途はデッサンなどの美術用や製図用だった。

実は uni 以前にも高級鉛筆は存在していて、それがトンボの HOMO だった。なにっ? ほっ、ホモ?? そうまさしくトンボ ホモ鉛筆だが、この件についてはトンボのHPで調べてもこの件には触れていなかった。そして1965年くらいには MONO のグレードの一つとなって HOMO の名称は消えてしまった。ここでホモの意味は芯が超微粒子で均一、すなわちホモだという事を表しているのだが、その後の世の中では Homo Sexual の略語として定着してしまったのがトンボにとっては悲劇だった。なお当時は他にも森永ホモ牛乳というのもあった覚えがある。

そして1963年には uni と真っ向勝負のトンボ MONO が発売された。MONO の魅力はダースケースで買うと消しゴムが付いてくる事で、このプラスチック消しゴムが当時としては驚異的な高性能で、今まで上手く消えなかったような状況でも綺麗に消す事が出来た。この消しゴムは評判が良くて、後に単品で販売されていた。

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この uni と MONO の両ブランドは今でも引き継続して製造販売されているようだ。

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