ララミー牧場 (60年代の外国テレビ映画)

60年代のテレビでは米国製ドラマの日本語吹き替えというのも結構あった。その中でも視聴率の高かったのが人気西部劇の「ララミー牧場」だった。日本での放送期間は1960~1963年で毎週木曜日の夜8時からNETテレビ(現テレ朝)系列で放送されていた。

物語は1869年代の西部の街(ワイオミング州ララミー市)の郊外にある牧場を経営するスリムと、そこに流れ着いたガンマンのジェスの2人が主人公で、この牧場は駅馬車の中継所としての商売もあって、これに悪党やらインディアンやらが絡んで毎回のネタとなるのだが、全て1話完結だから来週に続くというのは無かったのも嬉しかった。

そして1961年には主演の一人でジェフ役のロバート フラーが来日して日本中が大騒ぎの大イベントとなったのも懐かしい出来事だった。当時ロバート フラーは余りの人気に涙を流して感動しているシーンがあったが、その後の噂によると「ララミー牧場」自体が米国では大した人気のドラマでは無く、ロバート フラーも言ってみれば2流の俳優で、国を挙げての大騒ぎとは縁遠い存在だったそうで、これって大した人気では無かった日本のドラマの主人公が東南アジアの国に招待されたら国民的人気で大歓迎を受けた、というのと同じかもしれない。

ジェフの役柄は孤独で腕がたって、しかも悪だが情に脆くて‥‥というカッコ言い男の定番のような役柄だった。

なお放送期間のシーズン後半となる1962年頃からは、孤児の少年とその面倒をみているオバサンが牧場の居候役としてレギュラーに加わって、多少内容が変わってしまったのだが、個人的には前半のほうが面白かったと感じていた。後程知ったのだが、この後半からはカラー放送になっていたらしい。しかし1962にカラーテレビを持っている家庭は先ず無かったから、誰も判らなかったが。

下の動画はイントロの部分で、日本語訳の主題歌を歌っているのは男性4人のコーラスグループであるデュークエイセスだった。なおカラー画像でも判るように、これは1962以降のもので、冒頭に馬車を操るオバサンとそれに乗る少年がいる事でも後半のシリーズである事が判る。

この番組でもう一つ特徴的なのは番組前後に変なオッサンが出てきて解説をしてくれるのだが、この人が極めて個性的で、最後に手をニギニギしながら「さよなら、さよなら、さよなら」というので、当時は「ニギニギのおじさん」や「さよならオジサン」とか呼んでいた。この人こそ誰あろう映画評論家の淀川長治氏だった。

コメントを残す