60年代のエレキブーム(年金フル世代の子供の頃)

9月 14, 2018 1 投稿者: B_Otaku

日本でエレキ、すなわちエレキギターを使ったバンドのブームが起こったのが1965年頃だった。この年にベンチャーズの来日があり、これが一気にブームに火を付けた形となって、この年にテレビでアマチュアエレキバンドによるオーディション番組が開始された。

その一つが日本のエレキギターメーカーの一つだったテスコ社がスポンサーとなって東京12チャンネル(現テレビ東京)で放送された『エレキ・トーナメント・ショー GO!GO!GO!』、もう一つはフジテレビ系で放送された『勝ち抜きエレキ合戦』だった。こちらの番組では模範演奏にグヤトーンのエレキギターが使われていた。このグヤトーンは前出のテスコと共に当時の2大エレキブランドだった。

この勝ち抜きエレキ合戦で勝ち抜いた後にプロとしてメジャーデビューしたのが 「ザ・サベージ」で、『いつまでもいつまでも』が大ヒットして、当時の3大人気グループのひとつとなった。このサベージのメンバーには若き日の寺尾聰もベース&ボーカルとして加入していた。因みに他の2グループはブルーコメッツとザ・スパイダースだった。

これらのエレキブ―ムではベンチャーズを手本としたボーカルの無いインストルメンタルバンドだったが、このタイプは翌年の1966年には既に下火となり、オーディション番組も何時しか終了してしまった。前述のサベージのデビュー曲がボーカルが入っていたのは、インストルメンタルが下火になるのを見越して急遽ボーカルを付けたという事だ。

実は当時、エレキというのは不良のやるものというのが世間一般の認識であり、学校によってはエレキ禁止とか、息子がエレキをやる何て言ったら親は大騒ぎになったものだった。

この時代は第1次エレキブーム等と呼ばれているようで、実はその1年後の1967年から1969年まではグループサウンズのブームとなった。これについては次回にて。