(映画)「栄光への5000キロ」

1970年に公開された劇場映画「栄光への5000キロ」は東アフリカサファリラリーで日産ブルーバードが見事優勝するまでを描いたもので、その撮影の為のロケ車が1969年の第17回サファリラリーに実際にエントリーし、ロケ車自体が総合5位に入賞したというオマケまで付いていた。ところが映画が公開された1970年の第18回サファリラリーではブルーバードが本当に総合とチーム共に優勝したことで、この映画はマルでドキュメンタリーのような結果になってしまった。

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制作は石原プロモーションで、主演の石原裕次郎が実際にラリー車でナビをやっている場面などもあった。その裕次郎演じる主人公は日本グランプリでの走路妨害判定で失格となった事からフリーのドライバーとなって海外を転戦するというストーリーなのだが、サーキットレースと長距離ラリーのドライバーをごっちゃ混ぜで「レーサー」と考える無知なところなどは流石に石原プロで、これは西部警察で渡哲也演じる大門団長がヘリコプターから至近距離用のショットガンにスコープを付けて狙撃するという、散弾銃とライフル銃の違いも判らずにアクション物を制作するミーハー精神は以前から変わらなかったようだ。
当時は封切り直後には見る事が出来なかったが、その後市内の場末の映画館での上映時に見たのを覚えている。その為に2本立てで、併映が確かウィーン少年合唱団を題材にしたモノで、こりゃ幾らなんでも客層が違い過ぎだろう、という感じだった。

当時は日本のクルマが国際的ラリーで優勝するという事は日本人にとっては実に嬉しい事だったし、日産はサファリラリーでの成功によりスポーツイメージを確立したのだった。

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