60年代の子供向け科学雑誌(年金フル世代の子供の頃)

60年代の子供向けの科学雑誌としては①子供の科学 通称「子科(こか)」 ②模型とラジオ 通称「模ラ(もら)」 ③初歩のラジオラジオ 通称「初ラ(しょら)」の3誌がメジャーだったが、その中でも誠文堂新光社が発行する 『子供の科学』が最も読者が多かったような覚えがある。

①子供の科学は科学に関する読み物、模型工作や簡単な電子装置などの作り方も毎号出ていて、これが結構楽しみだった。子供の科学の創刊は1924年(大正13年)というから歴史の長さに驚くが、何と今でも毎月発行されていてその歴史は既に90年を超えている!のだった。

工作に関しては閉じ込みで図面が付いている事もあり、これが青自に白い線や文字という、如何にもプロの図面みたいで工作少年達をその気にさせていた。

更に鉄道模型、とくにHOゲージの車両やレイアウト作りも連載されていた思えがある。勿論このクラスのものを本当に作るのは小学生にとっては技術的にも金銭的にも厳しかったが、これを読みながら夢を見たのだった。

電子工作ではマグネットリレーを使ったタッチスイッチとか、リレーを使うモノが多かったが、当時リレー1個で千円くらいしたから、これまた小学生には高値の華だった。あとはリレーの駆動にトランジスタも使う事が多かったが、これも当時は高かった。また読み物としてはタイムマシンや4時限の世界という題材も扱っていて、これらの内容に心を奪われたものだった。

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②模型とラジオはその名の通りで子供の科学よりもより機械工作や電子工作をメインにしたものだった。発行は科学教材社という誠文堂新光社の兄弟会社が行っていて神田に販売店があり、子科や初ラと共に掲載されている工作を作る為の材料が売られていたから、神田の科学教材社というのは科学少年の聖地みたいなものだった。

模ラの記事では鉄道模型がかなりの割合を占めていて、これにラジコンやUコンという実際に空を飛ばす模型飛行機が主流だった。

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③の初歩のラジオラジオ(発行元は模ラと同じ科学教材社)は電子機器、中でもアマチュア無線とオーディオアンプ作りの2つに分かれていた。当時のアマチュア無線のイメージは、アマチュアリズムに徹していて、必要な計測機器まで手作りするような世界で、言い換えれば結構セコい世界だった。

対するオーティオは無線とはマニア層が異なっていたが、子供と言う事になるとアマチュア無線の方がメジャーだった。

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これらの雑誌は子科が小学生、その他の2誌は小学校上級から中学生くらいが対象で、理科系少年達がその後工学系に進む切っ掛けとなっていた。理科系が敬遠される今日この頃、やはり子供の頃からの教育が必要だと思うのだが。

因みに工業系の大学で真面目に勉強して大学院を修了すれば、それ程偏差値が高い大学では無くても可也の確率で大手企業に就職が出来るから、下手に文系で MARCH なんかを出るよりも余程得なのだが。実際、今も昔も文系で一流企業に就職するには早慶以上というのは常識で、求人広告屋と受験産業に騙されて必死でMARCH に行ったが就職が出来ずに、40歳近い今でもフリーターや引きこもりをやっている現実を結構知っている。

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