迫撃砲事故
11月 18, 2018『陸上自衛隊饗庭野(あいばの)演習場(滋賀県高島市)に隣接する国道近くに迫撃砲弾が落ち、乗用車が破損した事故で、陸自は15日、最初に試射した3発が目標地点から外れ、3発目が演習場内の国道付近に落ちたことを明らかにした。(毎日新聞) 』という事故だが、下の図で見ると目標地点を約1kmずれた為に国道に落ちたという事のようだ。
それでは迫撃砲とはどんなものかというと、小型の筒のような形状で少人数で運用でき操作も比較的簡便な事から歩兵部隊で多く使用されている。と言ってもイメージが湧かないだろうから、下の写真を参照願いたい。これは映画でもお馴染みの迫撃砲の発射シーンだが、筒の先から兵士が砲弾を落とし込むと一瞬遅れて筒からシュパッという感じで砲弾が発射される。すなわち大砲のように凄まじい音と反動とはマルで違うものだ。
まあ見るからに精度は悪そうだが、実際にも命中精度は悪いし射程も短いが、軽量で速射性に優れるが破壊力は大きく、安価で生産性に優れるなど、歩兵戦の兵器としてはメジャーなモノのようだ。今回事故を起こした迫撃砲は81㎜ というから、その砲弾は下のような種類があるようだ。
まあこんな程度のモノだから、発射地点で少し角度を間違えば今回のように訓練場の外に容易に達してしまうものという事も判る。
ところで、報道では「国道付近に落ちた」と表現しているが、これって落ちがと言うよりも砲弾が爆発した、というべきではないか。要するに国道の傍で砲弾がドカンっと爆発した訳で、これが一般人を直撃していたら死亡事故どころか被害者は木端微塵になっていたかもしれない。そういえば被害を受けた乗用車の写真は流石に見当たらないが、ひしゃげた黒こげの残骸になっていたような気がする。
もしも人的被害が出ていたら‥‥そりゃあ大変な騒ぎになっていたし、自衛隊自体の存続にすら関わる大問題だったろう。いや待てよ、その乗用車のドライバーってどうなったんだ? もしも被害を受けていたとしても、今の政府なら隠匿するのは当たり前だろう。まあ嘘の塊りみたいな政権だから、何が起こっても疑いたくなってしまう。