国鉄の時代
12月 8, 2018国鉄が民営化によりJRとなったのが1987年だったが、それ以前、取り分け1970年以降の国鉄の酷さは最悪だった。とにかく労働組合は国民の事は全く考えずにストばかりやっていて、職員は働かず、乗客に対する態度は大きく、今のJRからは考えられなかった。
特に乗客と接する機会の多かった駅の窓口では特急券などを買うのに一々購入申請書を書いて列に並び、やっと自分の番か来たと思ったら申請書を見て「これじゃは判らない」とふて腐れた態度で付き返すような駅員がいたりと、もう常識じゃあ考えられない状態だった。
しかも運賃は同じ路線を通る私鉄よりも高かったりする。例えば東京の新宿-八王子間を国鉄中央線と私鉄の京王線を比べると、運賃は京王線が圧倒的に安く、所要時間も京王線の方早く、車両は国鉄の乗り心地の悪さに対して京王線はエアサスでしかも60年代に関東で一番早く冷房が装備されていたし、勿論駅員の態度も良くて親切という、もうこれゃ国鉄潰すっきゃ無いな、と国民が思ったのは当然だった。
もっと驚くのは学生時代に友人が夏休みに国鉄にアルバイトに行ったら、予算を取ったから雇っただけで職員すら仕事はほとんど無く、結局毎日暇つぶしをしていて、日によっては職員とソフトボールをやっていたという驚きの実態だった。しかしそんな事で驚いてはいけない。そこは貨物(小荷物)の集積場だったらしく、荷物の中に日本酒の樽入りがあって、その荷を乱雑に扱って壊してしまい、中身を皆で飲んで知らばっくれたという。
そういえば昔は宅配便何て無かったから郵便小包の範囲を超えたらば鉄道便しなく、到着まで平気で1週間位掛ったのだった。しかも受付のジジイは得張りまくりだし。
まあこのように最悪の国鉄が民営化によってマトモな企業になった成功経験を国民が覚えているから、郵政民営化が意外とすんなり実施されてしまったのだが、こちらは民営化によって郵便貯金という国民の資産をハゲタカ(金融マフィア)に乗っ取られる危険が議論に出てこなかったという事で、それもこれも旧国鉄の後遺症でもある。
そして正に今、水道の民営化法案により、国民の命を守る水が外資に売り渡されようとしている。欧州で水道民営化を実施した国は、また公営に戻している時代に態々こんな事を強行して、一部の政治家が私腹を肥やすために国民の命をさし出すという、またまた売国政治家がやりたい放題の日本の現状は何時まで続くのだろうか。そんな事をやっていると魂が壊れて顔が曲ってしまっても知らないぞぉ~、って、もう既に曲がっていたか‥‥。