【自衛隊 vs 韓国軍】自動小銃(アサルトライフル) 前編
2月 23, 2019
現代の戦闘は高度なハイテクを利用したミサイルなどが主力とはいえ、最後は歩兵部隊による白兵戦であり、この武器の主流が自動小銃と言われるライフル銃だ。
そこで今回の自衛隊vs韓国軍は自動小銃を比較して見る。しかし、一般の日本人は銃器に対する知識が殆ど無いであろうから、比較の前にこの自動小銃の基礎をサラっと纏めてみる。
先ずは自動小銃の”自動”とは何かと言えば、これは弾丸を発射すると自動的にカラ薬きょうを排出し次の弾を装填する事で、弾創に弾がある限り引き金を引くだけで連続して発射出来る小銃、すなわち自動小銃という事になる。なお”小銃”とは一般にライフル銃を指していて、要するに拳銃のように小さくて片手でも撃てるモノと違い、長くて肩に銃床を当てて撃つ銃の事を指す。って、返って判り辛くなったかな?
それでこの自動小銃に使う弾丸は主なモノとして旧西側諸国の場合NATO弾として規定されていて、主に7.62x51mmNATO(民間用では.308ウィンチェスター)と5.56x45mmNATO(同.223レミントン)が主流となっている。 その中でも口径の小さい5.56㎜を使用するタイプが現在の主流であり、これは突撃銃(アサルトライフル)と呼ばれていて、最もメジャーな銃は米軍のM16である。このM16は日本では有名なスナイパーを描いた劇画で主人公が使用する狙撃銃として登場する事で劇画ファンにも人気だが、実はM16というのは精度は悪くてとても長距離からの狙撃に使える代物では無い。
まあそれはそれとして、なぜに5.56㎜という小口径かと言えば、これにより銃の軽量化と反動の少ない事による操作の容易さがメリットとなるからだ。小口径とはいえ実包は長くて火薬量も多いから、弾丸は極めて高速で発射される為に威力は充分にある事もこのサイズが主流となった理由だ。実際戦争になったら練度の低い徴兵による兵士が主流となる歩兵部隊だから、精度よりも使い易さが重要でありその面でもM16は極めて優れている。
なお同じ22(0.22インチ)口径でも.22LRと呼ばれる実包は薬きょうが小さく火薬の量も少なく、主にピストルもしくは競技用ライフルで使用されている。威力が少ない半面で反動も少ない事から命中精度は極めて良いために、日本ではこの実包を使用するライフルは狩猟用として許可されず、競技用として特別の許可が無いと所持出来ない。
では7.62x51mm NATO弾は何に使われるかと言えば、現状では多くが狙撃銃で使用されている。例えば米海兵隊のM40狙撃銃は民間用のレミントンM700をベースとして軍用狙撃銃としたもので、M700の写真で弾丸を発射後に引き金付近にあるレーバー (ボルト) を上げてロックを外し、手前にスライドさせる事で空薬きょうを排出し、再度押し込んで次の弾を装填する方式で、ボルトアクションと言われている。この方式は速射性では自動式に大きく劣るが、発射後の自動装填が無い為に高精度となり命中精度の必要な狙撃銃に適している。それに狙撃では最初の1発を外したら失敗という場合が殆どだから速射性は必要としない事もボルトアクションが多い理由となっている。
と、今回は何やら堅い話になってしまったが、次回は後編として本題の韓国軍の自動小銃について纏める事にする。あのお笑い韓国軍の事だから自動小銃も結構期待できそうだ。
⇒【自衛隊 vs 韓国軍】自動小銃(アサルトライフル) 後編
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