香港行政長官 逃亡犯条例改正案を正式撤回

9月 5, 2019 0 投稿者: B_Otaku

『林鄭月娥(りんてい げつが、キャリー・ラム)香港行政長官は4日、テレビを通じて市民に向けた談話を発表し、逃亡犯条例改正案を正式に撤回すると表明した。』と香港時事が伝いている。

ご存じのとおり、香港では6月以降改正案に反対する大規模なデモが頻発し、経済活動を含め広い範囲に混乱が拡大していた。そして林鄭長官も既に改正案は死んだと表現して審議を中断していたが、デモ隊は改正案の完全撤退と、更に4項目を追加した五大要求を掲げて抗議活動は香港中を巻き込む大規模なものとなっていた。

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これに対して「黒幕」の中国政府、周金平国家主席は香港に隣接する深圳に人民武装警察を終結させ、直接介入の気配を見せていたが、結局諦めたという事だ。一時期は第二の天安門事件勃発か、とも言われていたが、これは回避された事になる。

これでラムちゃんの立場は如何なるのだろうか? 彼女は大変な才女と言われているが、中国政府の要求を達成できなかった事で、さて今後の去就が心配される。

そして今回のデモには当然米・英が黒幕として絡んでいるだろうが、中国も強硬手段を使えなかったという点では米国の中国包囲網に手が出ない状態だという事で、経済的にも容赦無いファーウェー攻撃など、このままでは韓国同様に経済のみならず国家体制まで崩壊してしまいそうだ。

一時期は米中戦争に端を発する第3次世界大戦も噂されていたくらいだが、経済戦争で決着が付くかもしれないなぁ。