都立大が15年ぶりに復活

10月 26, 2019 0 投稿者: B_Otaku

東京都立大学といえば都内の目黒区にあり、最寄駅は東急東横線「都立大学」駅で、沿線の「学芸大学」や「田園調布」などイメージも抜群の公立大学だった。そして都内の国公立大学として60年代の受験生なら当然知っているし結構な人気だった。

ところが2005年に他の東京都立の単科大学3校と共に統合されて「首都大学東京」と言う名称となり、場所も八王子市の外れにある多摩ニュータウンに移転してしまった。これを推進したのが当時の石原慎太郎知事であり、大学と同様に銀行まで「新銀行東京」という似たような名称で、中小企業向けとして2003年に発足したが、2003年度から2007年度の4年間の累積損出が1,260億円など最初から業績不振に喘ぎ、その後の石原都知事の親族会社への不正融資など多くの問題が発覚したのも今は昔。結局石原氏は多くの疑惑と共に逃げ切ってしまったが‥‥。

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話を戻して、この首都大学東京の開学によって、都立大学自体は在校生が卒業した2011年に廃止となった。しかし「首都大学東京」なんて、マルで新設のFラン大学みたいなイメージとなり、勿論昔の人気や知名度も無く、今では偏差値は50代が中心と言う、都内の公立校という条件を考えれば経営の悪さが傑出しているのがバレバレとなってしまった。

そんな首都大学東京を何とかしようという一環として、2020年に「東京都立大学」という名称に復帰する事となった。財政規模は日本一の東京都を運営母体として、ド田舎とはいえ都内に広大なキャンパスを持つ公立大学が偏差値50代という体たらくから抜け出すのは、少しマトモな経営陣なら簡単だろう。

それにしても石原都政の悪行は底なしだったが、上手い具合に逃げ切りそうだ。ただし、それは現世での話。あの世での魂の世界では‥‥いやそういう世界が有るとすれば、そりゃ大変な事になるだろうなぁ。