「桜を見る会」 招待者名簿電子データーは復元できないのか?

11月 29, 2019 0 投稿者: B_Otaku

最初は大した問題では無いと思っていた総理大臣主催の「桜を見る会」は、野党のワンパターンの追及に対して与党がオウンゴールを重ねた結果益々大騒ぎとなってしまっている。

その中でも最近の追及は反社会的勢力などが参加していた疑いがあり、招待者名簿の提出を要求したところ既に廃棄したと答弁したが、これが慌てて一気にシュレッダーにかけたらしいのがバレてしまった。まあ既に裁断してしまったので逃げ切れるかと思ったが、今度は電子データーの提出を求められた。

そしてメディアでも報道されているようにこれも削除したという事で、今の追及は削除した電子データーの復元に移っている。これに対して菅官房長官は記者会見で「データは復元することはできないと聞いている」と述べていた。

さてこのデーター復元についての意見を調べてみると、結構正論を言っている専門家(情報系の教授)もいるが、情報技術に素人のコメンテーターなんかが恐らく知ったかブリっ子のドヤ顔での意見を言うだろうと期待していたら、やっぱり!

テレビ朝日の番組コメンターターの玉川徹氏が「(復元)できるに決まっているじゃないですか。そんなもの今時」と憤慨し「文書は、いっぱいかさばるから捨てることはあるにしても、こんなデータなんてデータ量としては本当に小さなデータですよ。それをわざわざ完全に復元できないように消す理由が何もないじゃないですか。どんだけ小さいサーバーなんですか。バカバカしい」とコメントしていた。

おおっ、想像通りの馬鹿がいた。というのはこれはウィンドウズしか知らない素人の意見であり、サーバーというからにはunix系のOS(最近はLinuxが多い)を使用していた可能性は大であり、この場合復元がほぼ不可能な場合も多い。

まあ詳しい事は各自で調べもらうとして、削除コマンド自体に復元不可能なものがあり、常にこれを使えば復元は不可能という事になる。それ以前にunix系は昔から復元が難しい事で有名であり、特に管理者モードでのオペレーションは1文字間違いただけで重大な結果になり、実に気を使う作業だった。実際に大手のサーバー業者の管理者がオペレーションを間違ってユーザーから預かっているデーターを全て削除して、修復不可となった有名な事故があったくらいだ。

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ということは、最近の犯罪捜査ではパソコンを押収してデーターを解析して証拠とする場合が多いが、犯罪者がLinuxをOSに使ったサーバーで管理していたら?そしてunix系独特のユーザーがプロシージャーを使って命令を拡張出来る機能を使い、捜査員がウィンドウズの感覚でコマンドを与えたら‥‥自殺プログラムが起動された‥‥とか。あっ、いや、そういう可能性もあるという事で、証拠隠滅テクニックを語っているのでは無いので念の為!