中国の2つの大企業の社債がが相次いでデフォルト
12月 6, 2019ブルームバーグによると『中国企業2社が2日、社債の元利払いを期日通りにできなかった。不履行額は両社合わせて約5億ドル相当。中国の債務リスクを巡る懸念の高まりがあらためて浮き彫りになった。』と報道している。
1社は北京大学ファンドグループ(Peking University Founder Group Corp)で、2.8億ドルの債券を返済する資金が調達出来なかった。大学のファンドなんて聞くと小規模な組織を思い浮かべるが、北京大学の場合は事実上国営の大企業で、その影響は大きい。
もう1社はディスプレイメーカーの東旭光電科技(Tunghsu Optoelectronic Technology Co.)で、2.4億ドルの債券と利子の返済が出来なかった。中国での債券債務不履行は特に民間企業で急速な勢いで広がっていて、米国との貿易摩擦による金融危機の影響をモロに受けているようだ。
他にも飼料穀物等の輸入・国内販売事業を手掛けるXIWANG INTERNATIONAL TRADE CO., LTDが既に約1.9億ドルが払えずに不履行となるなど債券のデフォルトが後を絶たない状況だ。
更にムーディーズによると2020年には新たに40~50社の初回債券債務のデフォルトが予想されている。
中国のバブルは既に数年以上前から崩壊寸前と言われながらも今まで引っ張ってきたが、さていよいよ危なくなってきたようだ。何てったって中国の規模を考えれば崩壊した時の世界経済に対する影響は韓国とは比べ物にならない。いやはや日本も大変な事にならなければ良いが。