F-35はレーダーに捕捉されても撃ち落とされない

12月 17, 2019 0 投稿者: B_Otaku

 

よく言われている事だが、F-35はレーダーで捕捉できるから意味が無い、という話。確かに戦闘機とはいえ結構な大きさで、しかも金属製だから絶対にレーダー波を反射しない何て事は無理に決まっている。

勿論その為には超短波レーダー(VHF)や複数のレーダー波を統合して照射する事が必要で、この技術は既に中・ロは開発していると言われている。ヤッパリそうなんだ。それじゃあステルス戦闘機何て意味が無いじゃないか、という意見も多いだろう。しかし世の中、事はそう単純ではない。

まずステルス戦闘機を探知するには複雑なレーダーサイトを数多く設置する必要が有り、その運用システムの開発にも膨大な資源を必要とする。そして上手く機体をレーダーで捕捉できたとして、その位置を自国の戦闘機に知らせて撃墜に向かったとしても、迎撃機の赤外線捜索追尾システムがF-35を探知して、更に追跡してロックオンできるかといえば、これが出来ないのだ。

結局膨大な費用を投資しても条件が良い時にはF35の位置は判るが、それだけでは撃墜出来ず、結果的に役に立たないという事だ。

それでは地上からの対空兵器で撃墜するとなれば、F-35に対してあらゆるレーダーを照射するので、F-35はこれを認識して敵の対空兵器や迎撃機の位置を把握してしまい、これを元に攻撃してくるから何の事は無いF-35の位置を一瞬だけ垣間見る為に自軍の情報を全てさらけ出す事になってしまう。

という訳で、日本でも今後多数のF-35を装備する事に対して中・ロが懸念を示すのは、日本への対応の為に、またまた金食い虫の迎撃システムを構築しなけらばならないし、実は使い物にならないのでやーめた、とも言えないし‥‥。

WPPhto191217-2.jpg

ましていずも型護衛艦(空母じゃなくて護衛艦!)にはF-35Bを10機搭載可能で、こんなものが自国の沿海をウロウロされたら危なくてしょうがない、というのが本音だったのだ。