韓国航空宇宙研究院 宇宙ロケット「羅老号」重要部品をくず鉄業者に払い下げ

6月 27, 2020 0 投稿者: B_Otaku

 

韓国がロシアと共同開発した人工衛星打ち上げロケット、羅老(なろ) は別名KSLV-I(Korea Space Launch Vehicle-I)とも呼ばれ、第1段目はロシアのアンガラ・ロケットでこれは十分な信頼性がある。しかし韓国で設計・製造された固形燃料の第2段目は、固体ロケットブースターや補助ロケットがない事から推力が低く、衛星投入能力が100㎏しかない。因みに羅老と総重量が同クラスの日本製M-Vロケットは1,850㎏、H-Iロケットでは2,200㎏で、いやはや、羅老の低性能ぶりが良く判る。

というか日本製の22分の1の能力の人工衛星打ち上げロケットなんて使い物にならないし、誰もこれを利用しようとはしないだろう。とは言え、このロケットの開発を始めた頃は、これで日本の衛星打ち上げに勝つことが出来るニダ、とホルホルしたのだろうなぁ。

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打ち上げはこれもロシアの技術援助で設立された韓国の羅老宇宙センターで行い、2009年8月に第1号機、2010年6月に第2号機を打ち上げたて見事に‥‥何れも失敗となった。そして2013年の3号機で何とか打ち上げに成功したが、これをもってロシアとの契約満了となり、運用を停止した。ははぁ~、ロシアも非韓三原則に目覚めたのだろう。というのも、例によって打ち上げ失敗をロシアのせいにして揉めていた事もあり、ロシアも関わってはいけない相手だと言う事がよ~く判ったのだろう。

そして不要となった羅老ロケットの重要パーツがくず鉄として約45万円で売り払われたが、10日後に慌てて買い戻すという事が起こり、これが問題になっている。韓国宇宙研によれば廃棄品の中に重要部品である「キックモーター」の試作品があった事が判明し、重要部品の機密が漏れるところだった、と言っているが、こんな低性能の試作品何てやっぱりゴミに変わりはなく、これをくず鉄で売った担当者の判断は正しかった!のだが‥‥。

まあ軍備でもお笑いネタ満載の国の開発した宇宙ロケットがやっぱりお笑い性能で、しかも用済み後の廃棄もこれまたお笑いという事で、全くあの国のギャグのセンスは大したものだ。