人民解放軍の爆撃機

8月 8, 2020 0 投稿者: B_Otaku

 

このところ中共の領空侵犯問題が報道されているが、他国による日本の領空近くの飛行は今に始まった事では無く、例えば昨年も中国機とロシア機の日本近海への飛行は下図のように多くの回数が記録されている。

ただし、何れも日本の領空を侵犯してはいないが、防空識別圏(ADIZ)ついては中共機はしばしば侵入している。

WPPhto200808-1.gif

このような中共のADIZ侵入に使われている航空機はというと、写真下のH-6爆撃機とY-9輸送機で、今回はH-6爆撃機(写真上側20212)について纏めてみる。

WPPhto200808-1

H-6(轟炸六型)は他の中共兵器同様にオリジナルは旧ソ連製で、1955年に初飛行したTu-16をベースに中共がライセンス生産したものを長年独自の改修を行ってきたものだ。H-6の用途は戦略爆撃、戦術爆撃、巡航ミサイルや空対艦ミサイルの発射母機、空中給油機や核攻撃機、偵察機、電子戦機、対潜哨戒機など多用途に渡っている。

そして最新のH-6Nでは空中発射弾道ミサイル(ALBM)を搭載できると言われている。とはいえ基本設計が70年前の機体で使い物になるのか?という気もするが、この手の爆撃機は米国のB-52も同年代の開発にも拘わらず未だ現役だから、似たようなモノだ。

WPPhto200808-3.jpg

結局戦場から離れた敵国領土などの工場や港なとの生産設備や商業地、そして住宅地を破壊して敵国民の士気を低下させ生産力を壊滅させる戦略爆撃機としては、大量の爆弾を投下するのが目的で、高高度からの水平爆撃であり、敵の防空体制も戦場よりは緩いから、B-52やH-6のような巨大な旧型爆撃機でも十分に通用するのだった。

これに対して敵の戦闘部隊を叩いて直接戦局を有利にする戦術爆撃機は急降下爆撃によって行われる事が多く、戦闘爆撃機や軽爆撃機を使用する。したがってH-6が戦略爆撃機としても使えるという中共の主張は眉唾ものだ。

なお米国にはB-52以外にも超音速戦略爆撃機B-1があるが、そもそも戦略爆撃機自体が時代遅となっている。

ここでH-6NとB-52の仕様を比較すると

H6A
全長 34.9m 全幅33.0m
最大離陸重量 76,000㎏
爆弾倉搭載量 9,000㎏
エンジン ターボジェット x 2基
推力 10.1t x 2基
最大速度 1,050㎞/h
巡航速度 768㎞/h
航続距離 6,000㎞
戦闘行動半径 3,600㎞

B-52H 
全長 47.6m 全幅 56.4m
最大離陸重量 221,353kg
爆弾倉搭載量 8,029kg
エンジン ターボジェット x  8基
推力 7.7t x 8基
最大速度 1,028/h
戦闘行動半径 7,677㎞

おおっ、B-52のバカデカさと推力の大きさは半端では無かった。

結局、中共は尖閣に対して全く使い物にならないポンコツの戦略爆撃機で威嚇している事になるのだが、ジェット戦闘機がまともに発艦出来ないポンコツ空母”遼寧”と共に、ハッタリ戦法を必死でやっている訳で、日米からすればお笑いも良いところだった。

ところで自衛隊の戦略爆撃機はというと‥‥いや流石にこれは憲法9条を如何解釈しても所有は不可能だろう。