米軍がインド洋にB-2爆撃機を配備
8月 15, 2020
戦略爆撃機といえば中国は勿論、米国でも朝鮮戦争当時に開発されたB-52が今でも現役という世界だ。
⇒人民解放軍の爆撃機
が、その米軍には最新鋭のステルス爆撃機であるB-2がある。
B-2は垂直尾翼が無く、完全なデルタ翼と共に見るからに奇妙な形をしている。
形状から想像できるように操縦は極めて難度が高く、コンピューターの支援が無いとまともに飛行出来ない代物という。また価格は極めて高価で、1機2,000憶円以上と言われている。あの巨大なイージス艦が1,500憶円である事からすれば、B-2の異常な価格が理解できるだろう。現在までに21機が生産されたと言われている。
また特殊な表面処理のためにメンテナンスは極めて難しく、格納庫も特集なものが要求されるなど、兎に角尋常では無い機体であり、それらは全て完全なステルス性のためという徹底ぶりだ。最近はステルス戦闘機も一般的になってきたが、このB-2のステルス性は次元が違う。
そんな状況だから従来は21機といわれるB-2の保管は米国本土(ミズリー州のホワイトマン空軍基地)で行われていたが、最近インドから南へ1,600㎞の位置にあるディエゴガルシア島の米軍基地に3機が配属されたと発表された。
これは何を意味するかといえば、勿論中共に対して南シナ海にある違法な埋め立て基地への爆撃も辞さないという米国の明確なメッセージである。これに対して中共は相当にビビっているようで、そりゃあ米軍の虎の子であるB-2の攻撃を受けたら、攻撃が全く探知出来ない事から一方的に攻撃されてしまうし、まさかの米国の本気度を見せつけられては、キンペイも読みを間違いた事に気付いたであろう。
それにしてもB-2の見るからに異様な姿は抑止力としても言う事なしの効果がある。
ということで、まあこれは単なる脅しであって、まさかB-2を本気で出撃させるとも思えないが、いやいやトランプ大統領の事だから、判りませんよぉ。