GM本社が韓国撤退を警告

とめどなく賃上げ要求を行う労働組合により、完全に採算ベースに乗らなくなっている韓国の自動車業界だが、取り分け韓国GMの状況は最悪で、遂にGM本社は18日に「韓国から撤退する可能性がある」と警告した、と朝鮮日報が伝えている。

ええっ、未だ撤退決定してなかったの、と思うくらいに韓国の状況は最悪だ。韓国GMではカゼム社長が韓国の検察から「違法派遣」の疑いで出国禁止措置が取られている。これじゃあ中共も顔負けのリスクで、今後は誰も韓国法人の経営者なんて引き受けないだろ。

そんな状況を考えれば、GMは早いところ韓国から撤退すべきなのは誰が考えても正解だ。

では、韓国側から見てどうなのか？

実は最近、韓国マスコミが「韓国製小型SUVが米国市場で旋風を起こしている」とかホルホルしていたが、はぁ～っ、米国の小型SUVの売れ筋ってトヨタRAV、ホンダCR-V、日産ローグがガッチリと押さえている筈で、その販売台数は年間40万台に及んでいた筈だが‥‥。

そこでよくよく内容を読んでみると、韓国で製造しているGMの「シボレー・トレイルブレーザー」が小型SUV販売2位とか言っていた。しかしトレイルブレーザー何て販売上位に顔を出した事なんて無いのだが‥‥ハテ？

さらにその「小型SUV」の売れ筋には、ヒュンダイ・コナ、起亜・セルトスなどを挙げていて、これって韓国に都合の良い車種で勝手にカテゴリーを作っているようにしか見えない。
ところで、その起亜セルトスって、トレイルブレイザーそっくりなんだが？

それで、韓国GMが撤退となれば、これらGMのSUVも他国で生産する事になり、韓国製SUVが大人気ニダ、と言えなくなってしまう。

そう言えば、以前は北米で人気の日産ローグを韓国のルノーサムスンで委託生産していたが、2019年で契約が終了となり、その後も次期モデルの生産を希望していた韓国に対して、日産はそれを認めなかった。

日産は既に韓国での販売からも撤退しており、ルノーも韓国のルノーサムスンから撤退する意向であるし、まあ、それが正解だ。

中国の場合は、何しろ市場が大きくて、世界の自動車販売に対する中国での合弁事業の売り上げ割合も多い事から、そう簡単にこれを捨てて撤退する訳にもいかないのが現状だ。

対する韓国は、売り上げ割合なんてゴミみたいなもので、今すぐ撤退しても全く響かないどころか、早いところ手を引いた方が損害が少なくなる状況だ。