米最高裁 トランスジェンダーのトイレ制限は違法と判断

7月 3, 2021 0 投稿者: B_Otaku

 

6月28日、ロイターは、米連邦最高裁判所はトランスジェンダー(TG)の学生に、自身が認識する性別のトイレを使わせなかったのは違法とした高裁の判決を支持した、と伝えている。

これだけを聞くと、米最高裁でそんな判決が出たという事は、今後心が女だと言えば、オッサンが女性トイレに入れるのか、と思ってしまうが、いやいやそんな事では無いようだ。

原告のギャビン・グリム氏はバージニア州の高校在学中、男子トイレを使えなかったことについて、2015年に地元の教育委員会を相手取って裁判を起こした。これに対して連邦最高栽は16年に訴訟を取り上げたが、判決を出さず審理を差し戻した。というロイターの記事では、最高裁は高裁に差し戻しているようだが、今回の決定という事は高裁で再度違法判決が出て、それを最高裁が支持したという事だろうか?

そのグリム氏は女性として出生したが、自身を男性と認識するようになったというから、いわゆるFtMであり、高校の許可を得て男子トイレを使用したが、7週間後に生徒の親からの苦情で、生誕時の性別のトイレ、要するに女性用トイレを使用するよう義務付けたが、これを拒否していた。

生徒の親からの苦情って、男子生徒の親が苦情を言ったという事だろうか?

写真を見れば、この風貌で男子トイレに入ってきても全く違和感はない、というか寧ろ女子トイレに入る方が不自然なくらいだ。TGのトイレについてはそれぞれの案件に合わせて個別に審議するしかないだろう。要するにTGと一括りにするのが間違いだという事だ。

このように、TGのトイレの問題は複雑だが、スポーツ大会やミスコンテストの場合は、流石に生まれた時の生物学的な性別で規制するべきだろう。ただし、これらは男性から女性、すなわちMtFの場合であり、女性が男性になったと言ってスポーツ大会に出ても勝ち目はないし有利になる事は無い。

またミスコンテストについては
米地裁 ミスUSAはトランスジェンダー女性の申請を拒否できる

何ていう判決も出ている。