東京都が五輪で世界のVIP接待用の豪華大型クルザーを20億円で買っていた

7月 4, 2021 0 投稿者: B_Otaku

 

東京都が「視察船」をいつの間にか最新の高級クルーザーに買い替えていた。視察船とは東京港の役割を都民に知ってもらうために運航している船で、申し込めば一般庶民でも乗船できる。

前身となる「新東京丸」は1983年に6億4000万円で建造された97トン、全長31.89メートルの東京都の視察船で、建造後38年経っていてるので老朽化してはいる。そこで東京五輪を機に新造しよう、というのはまあ理解できる。

そこで東京都が新たに20億円で発注し購入したのが、イタリアの高級ヨットメーカー、アジム(AZIMUT)社の115フィート(32m)クラスで、欧米のセレブや中東の王族などで人気のものだ。なおこの手の船はモーターヨットであり、日本で使われるクルーザーという名称は欧米では巡洋艦の事だ。尤もコンドミニアムの事を豪邸の意味であるマンションと呼ぶのと同じで、これは日本語だと思えば間違いではない。

更に余談だが、AZIMUTの事を日本ではアジムトとかアジムットとか表記する場合もあるが、Chevroletがシボレーである事で正解は判るだろう。

下の写真は東京都が購入したのと同クラスのものだが、全長は新東京丸もそれ程変わらないが、外観を見れば実用船の新東京丸とはマルで違い、そのカッコ良さは世界中のセレブが憧れるのも理解できるというモノだ。

因みに、日産の元CEO、カルロス・ゴーン氏が私物化したと問題になっていた「SHACHOU号」が、同じくアジムの35m級と噂されているから、ほぼ同クラスだろう。価格は16億円というから、仕様が違うのか、東京都がボッタクられたのか?

結局、視察船の新造は判るにしても、よりによって欧州セレブが使うような豪華さが必要だろうか、というのが問題になっている訳で、まあ、オリンピックを牛耳っている欧州の貴族からすれば、このクラスのヨットでの接待は当然であり、「新東京丸」なんて使ったら馬鹿にされたと勘違いされてしまいそうが‥‥。