専門職大学のその後 人気や偏差値は?
1月 2, 2022
2019年5月に『専門職大学は既に失敗との噂あり』というブログをアップしているが、あれから2年半が経過した今でも、毎日ボチボチとアクセスがある。という事はこの制度に関心のある読者は一定数居る事になる。
そして2020年11月には続編として『その後、専門職大学ってどうなった?』をアップしているが、あれから既に1年以上が経過している。そこで、正月早々だが、専門職大学の今の状況を整理してみた。
1年前の状況では2019年度に3校、2020年度に8校の合計11校が開校されていた。
そして、2021年度には以下の5校が開校された。
① かなざわ食マネジメント専門職大学 [フードサービスマネジメント学部 (フードサービスマネジメント学科)]
② 名古屋国際工科専門職大学 [工科学部 (デジタルエンタテインメント学科)]
③ 大阪国際工科専門職大学 [工科学部 (情報工学科、デジタルエンタテインメント学科)]
④ 芸術文化観光専門職大学 [芸術文化・観光学部 (芸術文化・観光学科)]
⑤ 和歌山リハビリテーション専門職大学 [健康科学部 (リハビリテーション学科)]
加えて下記の専門職短期大学も開講している。
⑥ せとうち観光専門職短期大学 [現代ビジネス学部 (経営専門職学科)]
という事で現時点では合計すると専門職大学14校、専門職短期大学3校、合計17校が運営されている事になる。
ではそれらの難易度や人気は如何なのだろうか?
先ずは2019年に開学した3校(国際ファッション専門職大学、高知リハビリテーション専門職大学、ヤマザキ動物看護専門職短期大学)について調べて見たが。
・国際ファッション専門職大学:偏差値不明
・高知リハビリテーション専門職大学:偏差値35
・ヤマザキ動物看護専門職短期大学:42.5
2020年度開学の8校は
・岡山医療専門職大学:偏差値BF~35.0
・開志専門職大学:偏差値35.0~37.5
・静岡県立農林環境専門職大学:偏差値不明
・同短期大学部:偏差値不明
・情報経営イノベーション専門職大学:偏差値35.0
・東京国際工科専門職大学:偏差値不明
・東京保健医療専門職大学:偏差値35.0~37.5
・びわこリハビリテーション専門職大学:偏差値35.0~40.0
次に2021年度開学では
・かなざわ食マネジメント専門職大学:偏差値BF
・名古屋国際工科専門職大学:偏差値不明
・大阪国際工科専門職大学:偏差値不明
・芸術文化観光専門職大学:偏差値不明
・和歌山リハビリテーション専門職大学:偏差値BF
予想はしていたが、大学で言えば最低ランク校のそのまた下、という感じだろうか。
それでは学費はどのくらい掛かるのだろうか?
全部調べる根性は無かったので、先ずはは2019年開学の国際ファッション専門職大学で調べてみたら、学科により多少の違いがあるが概ね入学金約30万円、年間学費125万円で初年度納付金は155万円となる。
しかしファッション系というのは比較する大学が無い。そこで工業系で比べると、東京国際工科専門職大学の場合は入学金約30万円、年間学費144万円で初年度納付金は174万円となる。
これに対して、工業大学としては異例の志願者数第2位(不祥事があったとはいえ日大よりも多い)という千葉工業大学の場合は、入学金25万円、その他初年度納付金約167万円で合計192万円となり、その差は18万円。偏差値は45.0~52.5だから、有名大学よりは容易とはいえ、専門職大学にくらべれば遥かに難しそうだ。
千葉工大と同格としては東京電機大、工学院大などがあるが、昔からこのクラスなら成績次第では大手企業に就職できる可能性がある、という事実は知る人ぞ知る事実だった。
これが文科系となると、大企業に就職するには早慶クラスと言われていた。今では少しは門戸も開いているが、憧れのMARCHの中でもお洒落で人気のA大学に入ってみたものの結局派遣のフリーター、何て言う事実を結構知っている。
おっと、話を専門職大学に戻して、これらを卒業したとして、ハテ、就職はどうなるのだろうか?
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