韓国で戦闘機墜落 操縦士1人死亡

1月 12, 2022 0 投稿者: B_Otaku

 

華城聯合ニュースによると『韓国空軍の戦闘機F5-E1機が11日午後1時44分ごろ、ソウル郊外の京畿道華城市の山に墜落し、操縦士1人が死亡した。』

離陸後の上昇中に左右のエンジンの火災を知らせる警告灯がつき機体が急降下し、パイロットは2回にわたり脱出を試みたが失敗した。機体は離陸した空軍基地から西に約8キロ離れた山に墜落したが、民間人に被害はなく、墜落した戦闘機には爆発物は搭載されていないという。

F-5は米ノースロップ社が1950年代に開発した戦闘機で、大きく分けてフリーダム・ファイターと呼ばれるA/B型と、タイガーIIと呼ばれる改良型のE/F型がある。今回の事故機はF-5Eというから改良型ではあるが、それでも初飛行は1972年であり、未だ使ってたの?何ていう感じだが。

F-5はF-4に比べて小型軽量(当然安価)で運用も容易であった事から、冷戦当時にアジアやアフリカ、南アメリカなどのアメリカと友好的な発展途上国にも大量に輸出された。

韓国はF-5Aを100機以上導入していたが、当時はベトナム戦争真っ最中で、米国も戦闘機が不足していた事から、韓国軍のF-5Aも急遽南ベトナムへ供与する事となった。その見返りとして1974年に南ベトナムから脱出してきたF-5E 19機が韓国へと供与された。更にその後、F-5E 126機とF-5F 20機の新造機の供与を受けた。

また1981年からは大韓航空の航空宇宙部門でF-5E 48機とF-5F 20機のライセンス生産が行われ、これらがKF-5E/Fと呼ばれている。

なお総合ニュースによると、F-5系戦闘機は韓国空軍で約80機を保有しており、2030年までに順次退役させる計画というが、機体の老朽化は相当進んでいるとか‥‥。またウィキペディアではF-5の所有機体数は194機とされているが、実際に戦力になるのは80機ということか?

F-5は韓国で2005~2010年の間に7件の墜落事故が発生しているが、F-5E/Fの緊急脱出用の射出座席には高度600m以下では脱出が困難という問題があり、2013年度までに改良品と改装された‥‥筈だが、今回また同様の死亡事故が起こった事を考えれば、根本的に欠点があるのだろう。

こんな旧式なF-5だが、それでも魔改造で弄り倒したKF-16なんかよりは余程マトモで戦力になる、とか言われている。

いやそれどころか、米国が全く信用していない韓国向けに、目一杯ダウングレードしたF-35Aよりも戦力になる、という話もある(笑

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