ヨドバシカメラが公道走行可能なEV販売を開始
1月 16, 2022
ヨドバシカメラが昨年末(12月28日)から小型EVの店頭販売を開始した、という事なので、早速同社のHPで調べてみた。以下の写真は何れもwww.yodobashi.com/による。
販売が開始されたのは以下の5車種だ。それでスペックを調べようとしたが‥‥無いっ!
そこで更に調べてみたらば、これらはベンチャー企業の「ビークルファン」の製品だった。そこでスペックは同社が公開している内容を使用する。
EV-TUKTUK
道路運送車両法上「側車付軽二輪」で登録する。普通免許必要、最大3人乗車可能。
全長2020x全幅995x全高1020㎜ ホイールベース1490㎜、車体重量 212㎏
最大速度 40㎞/h、60V/45Ahリチウムイオンバッテリー、定格出力590W
ドアは無いがオプションでビニール製のサイドカバーがあるようだ。
本体価格 66万円
このクルマに対して圧倒的に洗練されたトヨタ コムスが79.5万円と考えれば、EV-TUKTUKはマトモな神経では買えないだろう。しかもそのコムスでも走りは極めてお粗末だった。
⇒本篇簡易試乗記 TOYOTA COMS 2014年12月
VF-3
ドアを持つ軽自動車登録3輪車
全長2300x全幅1170x全高1535㎜ 、車体重量 288㎏
最大速度 60㎞/h、60V/45Ahリチウムイオンバッテリー、定格出力2200W
本体価格 83万円
VF-4
ドアを持つ軽自動車登録3輪車
全長2100x全幅1170x全高1535㎜ 、車体重量 315㎏
最大速度 60㎞/h、60V/45Ahリチウムイオンバッテリー、定格出力2200W
本体価格 万円 近日発売
何れも軽自動車登録でドアも付いているようで、今回のシリーズでは最もクルマらしい。しかし、83万円といえば真っ当な軽自動車のスズキキャリー2WD 5MT パワステエアコン付き88.2万円で、数万円の差で一体誰が買うのだろうか?
えっ、VF-3は環境に優しいEVだ、って? ぷっ。
REVERSE TRIKER 3.0
登録はEV-TUKTUKD同様に道路運送車両法上「側車付軽二輪」、普通免許必要、最大2人乗車可能。
全長1880x全幅1800x全高1185㎜ 、車体重量 97.5㎏
最大速度 85㎞/h、72Vリチウムイオンバッテリー、最高出力3000W
本体価格 55万円
X-TREME EVO
登録は原付1種または原付2種(自動二輪免許必要)。
全長1880x全幅1800x全高1185㎜ 、車体重量 97.5㎏
最大速度 60㎞/h、60V/14Ah リチウムイオンバッテリー、定格出力550W
本体価格 55万円
自動二輪で登録すれば法律上は公道で60㎞/h走行可能とはいえ、考えただけでも恐ろしい。
ASSIST WALKER
最高速度6㎞/hのために歩行者扱いで免許必要というから、シニアカーなど電動車いすの扱いで、価格は24.2万円。因みにスズキ セニアカーは30.8万円で、6万円の差なら誰が考えてもスズキだろう。
さてこのシリーズ、ヨドバシカメラが販売したと話題だが、ベンチャー企業の製品を販売するだけで、その企業も製造・販売とは言っているが、どう見ても自社工場があって製造しているようには見えない。
実はこの会社、公道を走ることができると誤認するような表記でペダル付電動2輪車の販売を行い、国民生活センターで問題となった経緯がある。製品は中国製ということで、成程、今回の一連のシリーズも恐らく中国の弱小メーカーの製品だろう。
こういうモノをヨドバシカメラが販売する理由は何だろうか?
環境詐欺に相乗りして企業イメージをアップしたいのか、本当に無知の為に本気でこれで一儲け出来ると思っているのか??
.