ウクライナ危機の裏側
1月 31, 2022
ウクライナへのロシア軍侵攻が今にも始まるかのような報道をしている日本のマスコミだが、まあ例によって何やら企みに沿った噓八百というのは既にバレバレだ。
⇒マスコミの報道 ロシアのウクライナ侵攻ってなんか胡散臭い
これはもう、米国のDSはウクライナでの紛争を是が非でも起こしたい、という事だが、米国と違って欧州はロシアに対するスタンスが大いに異なっている。
その理由はEU諸国のエネルギーがロシアの天然ガスに依存しているからであり、その供給はパイプラインによっている。では、そのパイプライン網はどうなっているのかを下の図に整理してみた。
これを見れば、ロシアからEUへのパイプラインはウクライナに大きく依存しており、このラインが途絶えるとEUはエネルギーの供給危機の心配が出て来る。勿論ウクライナを通らないラインもあるが、見ての通りでベラルーシ、リトアニア、ラトヴィアという、何とも情勢の不安な地域であり、EUとしては極めて危うい状況となっている。
ドイツは原発廃止とクリーンエネルギー政策を推進するには、再生エネルギーは使いものにならず、天然ガスをロシアから買うしか方法が無い状況になっている。因みにフランスは原子力を主流としているが、それに必要なウランの供給元であるロシアとの関係は維持する事が必要だ。
こんな状況だから、ロシアに敵対して米国側につく訳にも行かない。
なおロシアからバルト海を経由してEUに至るルート
ところで日本でも一時期ロシアからパイプラインを直接引けば、エネルギーコストは激減するという案もあった。確かに樺太経由でパイプラインを繋げば、LNGタンカーによる海上輸送が不要となり、コストが大幅に削減するのだが、そうなればロシアに首根っ子を押さえられる事になり、安全保障上で大きな問題となる。
いやまあ、世界の情勢は複雑だ。
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