日米軍事演習に対抗して中共が3海域で訓練実施
2月 14, 2022
中共の人民解放軍当局は、最近3つの海域で同時多発訓練を行った、と遅れて公開した。これは日米が台湾海域で大規模な軍事演習を行った事に対しての対抗処置とみられている。
発表では東シナ海海上で駆逐艦052C型と052D型、護衛艦054A型などを動員しての実戦を想定した訓練を行ったという。
因みに052C型とは、国産のHHQ-9艦隊防空ミサイル・システムを搭載したミサイル駆逐艦で、通称「中華イージス」とも呼ばれている。
また052D型は052C型の性能・運用試験を元に不具合対策を行ったモデルで、現在順次配備中の新型だ。
そして護衛艦054A型とは3,800トン級で052Cの7,000トン級に対して小型であり、西側で言うフリゲート艦に相当する。
また南シナ海では補給船903型と病院船などを投じて、捜索・救助および実弾射撃訓練を実施した。
903型とは20,000トン級の補給艦で、兵装としては37mm連装機銃を4基搭載しているとはいえ、これだけで実弾射撃訓練とかって、なんだぁそりゃ。
更に加えて、西海では大規模捜索・機雷除去訓練を実施したと伝えられている。
な~んだ、3海域というから、3カ所で大々的な戦闘訓練をやったのかと思ったら、東シナ海で虎の子の駆逐艦などを使った以外は南シナ海で補給艦と病院製、西海では捜索と機雷除去って、なんだかショボくねぇ(笑
中共がこの訓練を実行したのは日米の訓練「ノーブル・フュージョン2022」に対抗して面子を立てるためだが、その日米は米国の空母エイブラハム・リンカーンを筆頭に米海軍と海兵兵力1万5千人余り、自衛隊兵力1千人余りが参加し、空対地打撃訓練と空中給油、海上・上陸戦闘能力などの訓練を、それも中共の主張する第一列島線付近で行ったというから、その対抗としては3ヵ所に自慢の空母を中心とした威嚇訓練でも行ったのかと思ったが(笑
おっと、空母遼寧は昨年末に年2回目の威嚇航海を行ったので、次に出撃出来るように整備(修理)が完成するのは春以降だろう。そして新造空母の山東はドックに入ったまんまでお休み中。3番艦は進水はしたが、艤装が完了するのは当分先の話。
と言う事で、大々的な3地域同時訓練は、チョイと無理だった(笑
.