米軍の有機フッ素化合物PFAS汚染とは?
2月 15, 2022
沖縄タイムスは『米軍が沖縄の有機フッ素化合物PFAS(ピーファス)汚染を調査しようとする沖縄県庁や沖縄防衛局の対応を批判していたことが、米情報公開法(FOIA)を通じて本紙が入手した電子メールから11日までに分かった。』と伝えている。
そもそもPFASって何だ?
という事で調べてみたらば、PFASとは「Per- and polyfluoroalkyl substances、パーフルオロアルキル化合物、ポリフルオロアルキル化合物及びこれらの塩類」の略称であり、非常に持続性のある(難分解性)の化学物質群で、フッ素系またはポリフッ素系アルキル物質と呼ばれている。用途はフッ素系の界面活性剤が主で、70年以上に渡って多くの用途に使用されてきたメジャーな物質だった。
難分解性が極めて高く自然環境に広く拡散し生体内に蓄積することから、ここ数年、欧米で急速に規制が強まっている。
そんな物資が何故に沖縄の基地汚染につながるかというと、泡消火剤としてPFASの一つであるPFOS(有機フッ素化合物)が長い期間使われていて、今でも大量のPFASが保管されているという。これが沖縄の米国基地から漏れ出して雨水などとして流れ出ている事で環境汚染が発生している、と言われているものだ。
これに対して沖縄県と沖縄防衛局が米国に対して米情報公開法(FOIA)に則ってPFAS汚染に関する情報公開を請求した事が、米海兵隊の環境コンプライアンスを信用していな行為だと言う旨のメールが表に出てしまったのが、今回の騒動の顛末だ。
実はこの問題は沖縄だけではなく、横田でも同様の問題は発生している。
本来なら米軍が自ら費用を負担して処理するべきなのだが、そんな金を出す筈が無い。それじゃ日本が負担するのか、と言うと、実は普天間基地に関しては昨年、台風シーズンの緊急的処置として日本側が引き取り、9200万円を負担して処分する事で米国と合意した、と発表されている。
なーんだ、9200万円なんて100億円単位の戦闘機を買うのに比べたらば、なんちゅう事の無い金額なのに‥‥とは思うが、そう合理的にはならないのが政治の世界。
結局、例の日米地位協定のゴタゴタに左翼も絡んで、グチャグチャの状態のようだ。
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