SWIFTからのロシア除名は全面的ではなく適用銀行を選べるって、それ骨抜きじゃないの?
3月 1, 2022
日本のマスコミ各社は『アメリカとヨーロッパ各国などは26日、共同声明を発表し、SWIFTと呼ばれる国際的な決済ネットワークからロシアの特定の銀行を締め出す措置を実行することで合意したと発表した』と伝えている。
あれっ、EUではロシアから天然ガスの供給を受けて何とかエネルギーを確保しているドイツ、フランスが難色を示していた筈じゃなかったっけ?
それじゃあ、遂にロシアの横暴にたまりかねてエネルギー問題より「正義」を優先したのかぁ?
う言えば、ドイツの首相もロシアを非難していたよなぁ。
と思うのは無理もないが、何か変じゃねぇの?
ロシアがSWIFT(国際銀行間通信協会)から締め出されれば輸出決済が出来なくなるが、言い代えればドイツなどは天然ガスが購入できなく(供給されなく)なるという事で、この真冬にエネルギー不足では人命にも関わらないのか?
いえいえ、偉いコメンテーターの先生たちによれば、ドイツはその分を他国から購入すれば良く、この緊急時には米国などの支援があるから大丈夫、というような事を言っているが、今迄パイプラインで安価な天然ガスの供給を受けていたドイツが、急遽液化天然ガス(LNG)を輸入すると言っても、そもそもLNGを輸入するインフラ設備が無い。
そしてEU統計局、ユーロスタットによればドイツのガス輸入に占めるロシア産の割合は50%以上!という。
という事は、これが止まればドイツは確実に国家が崩壊する。
そこで考えたのは行き成り全ての取引を排除するのではなく、制裁するのはロシアの銀行でも一部だけ、という事のようだ。バイデン大統領風味は「われわれはどの銀行を通じてエネルギー関連の大部分の取り引きが行われているかを知っており、そうしたところを選ばないこともできる」って、これってドイツは影響のない銀行だけを排除して、天然ガス決済に使っている銀行は制裁しない、という事を言っているようなものだ。
それではロシアとの貿易が途絶えると日本は何か困る事は無いのだろうか?
実は日本のメガバンクはロシアに現地法人を持っているために、これらはロシアの銀行では無く制裁の対象にならないとして、これらと直接取引をすれば送金ができるという事らしく、な~んだ、要するに殆ど抜け穴だらけじゃないの。
要するに、EU諸国も「毅然としてロシアに対して強い制裁をする (`・ω・´)キリッ」
というポーズだったようだ。
そんな事だろうとは思っていたが
.