英国の制裁でロシアの船は入港できない、しかし貨物はロシア発でもOK
3月 4, 2022
英国は英国運輸省は3月1日にウクライナでのロシアの攻撃について、ロシアと関係のあるすべての船の港へのアクセスを禁止する法律を可決した。これによりロシアが所有、運航、管理、チャーター、登録、またはロシア国旗を立てたすべての船舶が英国の港への入港を禁止される。
という事はロシアからの貨物は英国には届かない、という事か。
しか~し、これには当然裏があった。
この規制は船舶のみを対象とし、貨物は対象としないことを運輸省が明確にした。すなわち、ロシア船で無ければロシアからの荷物だろうと関係無く寄港できるという、例によって抜け穴だらけのざる法だった。
ところがこのニュースを伝えているのはRT(旧ロシア・トゥデイ)というモスクワに拠点を置くニュース専門局というのが何やら不可解だが‥‥。
⇒UK can import Russian gas and oil despite sanctions
(英国は制裁にもかかわらずロシアのガスと石油を輸入することができます)
The Department for Transport says the port ban is directed at vessels, not cargo
(運輸省によると、港湾禁止は貨物ではなく船舶に向けられているという)
ところで英国のこの処置について、英国の新聞では「私たちは再生可能エネルギーと原子力エネルギーの増加を継続的に模索しており、BEIS(ビジネス・エネルギー・産業戦略省)がロシア国外からの供給をさらに増やして、ロシアのガスへの依存を取り除くことを検討していることを知っています」とか言っているが、裏を返せば今の現実ではロシアからのエナルギー無では英国経済が成り立たないので、当面は抜け穴作っておくからねっ、という事だ。
英国はこんな状況だし、ドイツはといえばロシアからの天然ガス輸入量を寧ろ増やしているし‥‥。
⇒何故かロシアは引き続きNATO諸国にガスを供給し、侵略後は更に供給量を増やしている?
では米国はどうなのだろうか?
あれあれ、口ではロシアに対して目一杯厳しい発言をしている米国だが、石油禁輸や国連安保理から削除はしないって‥‥。
結局米・英・独はロシアに対して本当の制裁をする気なんて無いのだった。
.
最新情報では海運大手のマースクとMSCが制裁に加わると言うことですから、ロシアも厳しくなってきましたね。