主体思想派の韓国宅配労組指導部に逮捕状請求
4月 7, 2022
昨年8月に、韓国京畿道金浦市の宅配代理店主が自殺した事件で、この店主を侮辱したとして全国民主労働組合総連盟(民主労総)傘下の全国宅配労働組合(宅配労組)の支部幹部に対する逮捕状が請求された、と韓国マスコミが伝えている。
労組幹部は昨年5~8月に、宅配代理店の経営者に手数料引き上げを要求し、一部品目の配達や積み下ろし作業を拒否するなど代理店業務を妨害した疑い。加えて、労組幹部らは宅配労組のチャットルームで店主を中傷し、虚偽事実をでっち上げて名誉を毀損したり、非労組員を脅迫したりした疑いも持たれている。
実はこの労組幹部については、他にも犯罪の事実が出てきている。それは宅配労組が韓国全土の代理店との賃金交渉において、自身の子供の大学授業料の全額支給に加え、年2回の名節(秋夕と旧正月)の特別ギフト支給を求めていたこともバレたようだ。
それにしても極左の文ちゃんが政権を取っていたとはいえ、この宅配労組の質の悪さは大したものだ、と思ったら、実はこの宅配労組の委員長と主席副委員長は「主体思想派の活動家が労働運動を行うと言い、宅配ドライバーとして偽装就職後、労組の中心幹部になった」と指摘された。
主体思想といえば、別名チュチェ思想であり、北朝鮮と朝鮮労働党の政治思想だ。要するに極左の活動家が労組を乗っ取ったという事だった。
極左に乗っ取られた組合といえば、日本でも国鉄などの公務員組合を思い出す。結局国鉄は民営化され、今では立派な優良企業となっているが、当時の国鉄を知る世代からすれば夢のようだ。
当時の国鉄職員といえば、切符の販売窓口では態度極大で威張りまくり、仕事はしないが賃上げだけは際限なく要求する。当時、八王子と新宿間には国鉄中央線と私鉄の京王線が走っていたが、京王線は運賃が安く、所要時間は早く、車両は冷房化が進んでいて、オマケに駅員は親切、というのだから国鉄の完敗だったし、これぞ左翼が企業を蝕む好例だった。
結局今の韓国は、この宅配組合は勿論、組立工が仕事中にスマホで映画を見ているというヒュンダイ自の例を見ても、半世紀前の日本の公労組みたいなものだ。そう言えば、当時中央線の最後部に乗ったらば、車掌が少年サンデー(当時の代表的漫画雑誌)を見ながら仕事していたのを目撃した事がある。組合では乗務員室との窓には遮蔽をするように要求していたりしたが、勿論悪事がバレないためだった。
まあ極左に乗っ取られた企業というのは今も昔も同じのようだ。
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