イーロンマスク ツイッター全株入手にサウジの王子が応じず
4月 15, 2022
宇宙開発企業「スペースX」および電気自動車企業「テスラ」の創設者およびCEOなどで有名なイーロン・マスク氏が4月14日にTwitterに買収提案したことを明らかにした。
買収価格は1月28日時点の株価に54%のプレミアムを載せた1株54.20ドル。同氏は3月にTwitter株式の約9%を所有し大株主となっている。そこでTwitter社は同氏の取締役就任を発表したが、取締役会には参加しないと表明していた。
さらにマスク氏は
「Twitterは自由な言論のプラットフォームになる可能性がある。言論の自由は民主主義が機能するための社会的要請であり、それこそ私がTwitterに投資する理由だ。しかし、投資してから現在の形態では、Twitterの繁栄や社会的要請に応えることはできないとわかった。Twitterは非公開企業として生まれ変わる必要がある。Twitterには絶大な可能性がある。それを私が解き放つ」
として買収を提案したと説明している。
この買収に対して、サウジアラビアのアルワリード・ビン・タラール王子は、マスク氏の提案する買収価格、1株あたり54.20ドルでは本質的な価値に近づいていないとして、入札を拒否したと伝えられている。要するに買値が安いから応じないという事か。
⇒Billionaire Prince Alwaleed Rejects Elon Musk’s Twitter Bid
ビリオネアのアルワリード王子がイーロン・マスクのツイッター入札を拒否
今の提案価格でも、Twitter全株を買収するには430億ドル(約5.4兆円)を必要とするが、マスク氏ならそのくらいの資金は簡単に用意できるのだろうか?
ところで、Twitterといえばトランプ前大統領のアカウントを停止したままにし、当時の米国大統領に対して一企業が言論弾圧を行っている事で、一部では大きな問題化されているし、トランプ氏自身もこれに対してTwitterに対抗する独自のSNSを立ち上げたところだ。
ではマスク氏とトランプ氏の関係はといえば、実は可なり近い関係のようで、マスク氏がTwitter全株を買収して完全なオーナーになったらば、トランプ氏のアカウントも復活するだろう。いや、その間でに既に最大の個人株主となった事で、近いうちに動きがあるかもしれない。
とは言え、急成長中のマスク氏がネオコンとの関係が無縁という事は考えられず、となると反ネオコンのトランプ氏との関係も何やら複雑だが、まあ一口にネオコンとかDSとか言っても一枚岩の筈も無く、この辺は中々複雑なところだ。
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