知床の観光船 海中で発見 海上自衛隊が水中カメラで船名確認

4月 29, 2022 0 投稿者: B_Otaku

 

消息を絶った知床の観光船について、事故があったとみられる『カシニュの滝付近でソナーを入れたところ反応があり、海上自衛隊がカメラで船らしきものを確認した』という速報が伝えられた。加えて、カメラでは「KAZI Ⅰ」の船名も確認できたという。

また、同海域には海上保安庁の測量船「天洋」が同海域に到着したというのだが、上記の情報では、「ソナーを入れた」のは自衛隊なのかその他の捜索隊なのか、カメラは海上自衛隊のどんな艦艇から降ろされたのか、などが不明だ。

先日から天洋に期待が掛かっていたが、それよりも先に自衛隊の水中カメラで確認したということで流石は海上自衛隊だ。それぁそうだろう。海上自衛隊には4発ターボファンの最新鋭対潜哨戒、P-1がある。そして常に日本近海に潜む潜水艦を探索しているのだから、沈没場所はほぼ特定されている遊覧船を発見するくらいは朝飯前に違いない。

しかし、まあ、軍事機密だから捜索の詳細は報道出来ないのだろう。

結局、海上保安庁に比べて、海上自衛隊の探知能力と迅速さは段違いという事が立証されたようなものだ。

ところで、事故を起こした知床の運行会社だが、次から次へと発覚する信じられないようなずさんな現実には驚くばかりだ。昨年の事故の影響か、出航前に船体にヒビが入っていたいう証言もあり、経験の浅い船長により荒れた海に単独で出航し、おまけに当日はGPSプロッタが故障していて、さらに事務所の無線アンテナも破損していたというのだから、開いた口が塞がらない。

しかも、この船は40年程前に建造されたボロ船で、元来は穏やかな四国・瀬戸内海の内海で使う船だったようで、そもそも知床の荒海で使う船では無いという。

また、事故時の第一報が他の観光船会社から海上保安庁へ連絡されたのも不可解だった。陸上の交通事故の場合は110番が常識だが、海での事故は『118番』に連絡すると最寄の海上保安部に繋がるという。

その疑問の答えは、どうやら事故船舶は衛星携帯電話が故障中で修理に出していたために搭載していなかったというのだった。衛星携帯電話も持たず、業務無線は事務所のアンテナが破損で繋がらず。

こんな状況でも許可がでる現状の遊覧船に対する制度の問題も指摘されているが、遊覧船会社の社長の親は市会議員とかいう情報もあり、こりゃ何やらありそうな気配さえある。

【追伸】
その後の報道で、水中カメラで沈没船を確信したのは海上自衛隊の掃海艇だった事が判明した。

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