沈没した知床の観光船を撮影した掃海艇ってどんな船?
4月 30, 2022
沈没したと見られていた知床観光船「KAZUⅠ」を海中で撮影したのは海上自衛隊の掃海艇だった。
さて、その掃海艇とはどんな艦艇だろうか?
掃海艇とは敷設された機雷を除去するための艦艇であり、感応機雷に反応しないように船体が非磁性化され、無人遠隔作業機などの特殊な装備を有している。
そして今回、「KAZUⅠ」を発見したのは「いずしま」と報道されている。いずしまは「すがしま型掃海艇」の7番艦で、函館基地に所属している。
基準排水量は510トン、長さ54m 、幅9.4
そして、120mの海底でKAZUⅠの船体を撮影したのは同艦に搭載の機雷捜索・掃討用無人潜水機(ROV)「PAP-104」と発表されている。
PAP-104はフランスのECA社が開発した機雷掃討用の遠隔操作無人潜水機で、全長2.7m 、全幅1.2m 、全高1.3m 。世界各国の海軍に400機以上が納入されているメジャーなものだ。
結局、最後に頼りになるのは自衛隊だった。
2013年にキャスターの辛坊治郎氏がヨットでの太平洋横断に初挑戦し、クジラに乗り上げ10時間漂流したが、大荒れの中、海上自衛隊の水陸両用機(飛行艇) US-2に救助され、まさに九死に一生を得たのも記憶に新しい。
今回のKAZUⅠも事故直後に直接海保に緊急連絡し、海保から海上自衛隊に出動を要請していたら‥‥何人かは助かったかもしれない。
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