ウクライナ侵攻の制裁で撤退するルノーのモスクワ工場でロシア車を生産

5月 29, 2022 0 投稿者: B_Otaku

 

CNNによると
『フランス自動車大手ルノーがロシアのウクライナ侵攻を理由にロシアからの撤退を表明したことを受け、モスクワ市長はこのほど、ルノーの工場を利用して旧ソ連時代の自動車ブランド「モスクビッチ」を復活させると発表した。』

モスクビッチは1947年から2002年に破産するまで存在した旧ソ連(後半はロシア)の自動車メーカーだが、日米とも報道を見るとあたかもこの旧式なモスクビッチを再生産するかのような印象を与えている。

いやいや、流石にそれは無いだろ。

では、ロシアの自動車産業の現状はといえば、ロシアの自動車メーカーとして最大の企業はアウトヴァース(AvtoVAZ)で商標名はラーダ(Lada)。そのラインナップは1977年から発売している小型オフロード車のニーヴァ(Niva)もあるが、近代的なセダン、ステーションワゴン、SUVなどの小型車も各種製造している。
本篇日記 2022/5/27 (Fri) ロシアの売り上げ一位 「Lada」

ラーダの新シリーズはアフトヴァ―スとルノー日産アライアンスの共同プロジェクトで、ロシア連邦サマラ州のチリヤッチの工場で製造されている。因みにサマラ州の位置は‥‥

結局アウトヴァースの主力工場であるチリヤッチ工場が残っているから、ラーダの生産は続行されるだろう。

なお、今年の第1四半期のロシア国内の小型車販売台数では
ラーダ(第1位):52,712台
ルノー(第4位):22,392台
日産(第8位):11,145台
であり、モスクワ工場でもラーダの生産を行う事は考えられ、ルノーや日産の代わりに事実上ラーダであるモスクビッチがその座を占める、という事も充分に在り得る。

ロシアでのルノーの販売台数は月平均では約7,500台であり、決して馬鹿には出来ない数でだが、結局ルノーは表向きにはロシアに抗議して撤退という事で、フランス政府も米国のネオコンに義理を果たし、しかし、実際には大して変わらなかったりするのではないか。

フランスもドイツも、ナンチャって制裁で上手く立ち回っているが、対するに日本はといえば、前回のクリミア半島侵攻時では当時の安倍政権もナンチャって制裁で米露双方を上手く誤魔化したが、岸田政権は‥‥本気でロシアを敵に回してしまった。

こりゃ今度の参議院選挙でボロ負けの確立大、と言いたいが、自民党に代わる政党が無い悲しさ。結局、自民党のままでも反日議員をまともな保守議員と入れ替える必要があるのだが‥‥。

まあ、それを言ったらば、米国の共和党も半分くらいは民主党議員と変わらない左翼、というよりもネオコンの息がかかった議員がいるから、これまた入れ替えが必要な点では状況は同じだった。

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