ロシア海軍 黒海に12隻の大型揚陸艦で戦闘準備
6月 6, 2022
6月3日のタス通信によると、『ロシア海軍の機動部隊はルシサの北およびバルト海艦隊の6隻の強襲揚陸艦と、ロシアの黒海艦隊の6隻の強襲揚陸艦で構成されており、黒海で戦闘任務を遂行する準備ができているとクリミアの治安筋が語った。』
⇒Russian Navy’s task force of 12 large landing ships on duty in Black Sea – source
黒海で勤務中の12隻の大型戦車揚陸艦のロシア海軍の機動部隊–出典
それによるちと、ロシア海軍機動部隊が黒海でこの規模で活動するのは初めてという。
12隻の内訳は揚陸艦「ロプチャ級」が10隻、「タピール級」が2隻となっている。ロプチャ級は基準排水2,200トンの大型揚陸艦で、戦車20台と兵員340人、または装甲車12台と兵員340人、または戦闘戦車3台、自走臼砲3台、装甲車5台、陸軍トラック4台と兵員313人を輸送することが出来る。
旧ソ連軍で23隻が就役していたが、ソ連崩壊後はロシア軍が、そして皮肉にも1部はウクライナ軍が継承した。
タピール級揚陸艦は1964年から就役してる旧型艦で、現在就役されているのは2隻のみで、何れも黒海艦隊に配属されているというから、今回の2隻がこれに相当するのだろう。
しかし、3月24日にウクライナの攻撃により1隻が破壊されたとも言われている。
ここで今回強襲艦が配置されたと言われているオデッサの位置を確認してみると‥‥
黒海沿岸でロシア軍が占領していない唯一の地域である事が判る。ここに10隻以上の揚陸艦を配置するという事は、近いうちにこの地域も占領する計画がある可能性は高い。
一説によれば、現在は東側を完全制圧していないために兵力を回せないが、これが片付けばオデッサの占領に向かうとも言われている。すなわち、ロシアは直ぐに停戦する気は無く、オデッサを占領してウクライナが黒海沿岸に出られない状態にしようというのだろうか?
これにより、ウクライナは海路を完全に断たれてしまう。逆にここを占領すると脅かして交渉を有利にするという事も考えられる。
まあ、何れにしても実際にはウクライナの戦況は極めて悪いのが事実のようだ。
ところで、これまた日本のマスコミでも大喜びしている西側の制裁によるロシア経済のダメージだが、さて、どのくらいの効果が出ているのだろうか。そこでドル‐ルーブルの為替レートを調べてみると‥‥
おっ、おいおい。
米国は偽大統領のお陰でボロ負けじゃあないか。
韓国は一足先に超無能大統領が退陣したが、米国は?
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