高齢者のピアノ学習がブームだという(前編)
6月 17, 2022
新型コロナウイルス感染症、すなわちCOVID-19が中国の武漢市で最初の感染者が報告されたのが2019年12月。それからあっという間に世界中に感染が広まり、日本でも2020年2月には横浜に向かっていた豪華クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス号」の客室で新型コロナウイルスの集団感染が起きて以来、日本でもパニックとなり、その後は生活が一変してしまった。
このために不要な外出は極力避けて、業務もリモートワークが始まり、兎に角家に籠る事が多くなってしまった。
それとは別に2018年頃から、一部の高齢者の間でピアノを学習する事が徐々にブームとなっていた。それが、COVID-19により自宅に引き籠る事が増えたことと相まって一気にブームに火が付いたのだとか。
確かにピアノの演奏って、両手の指を全部を使って、しかも左右の指をバラバラに動かすために、恐らく脳もフル回転する必要があるだろう。と言う事は、認知症の防止には大いに役立つと言われているのも当然だ。
ところで、このブームの陰にはもう一つの事実がある。というのは、電子ピアノの性能が、この数年で劇的にアップしたこともある。しかし、多くのピアノ教師は電子ピアノでは上達しないし変な癖がついてしまう、と言うだろう。まあ、それは一理はあるけれど、将来のある若者、というか幼稚園児や小学校低学年で、しかも将来は音大に入ってプロのピアニストを目指す、何ていう場合ならともかく、老後の趣味と健康を兼ねてのピアノを同一レベルで見るのも妙な話だ。
実際、ピアノのお稽古といえば、昔からアップライトピアノというのが定番だったが、最初から続くかどうか判らない状態でピアノを買うのは勇気がいる。そこで当時でも最初はオルガンを買って様子を見て、いよいよ続けそうならピアノを買うというのが多かった。
⇒60年代の習い事2(年金フル世代の子供の頃)
と言う事は、昔のオルガンの相当するのが電子ピアノであり、子供でも最初は電子ピアノから始めるというのは結構多いようだ。
なお、老後の趣味に関しては
⇒年金フル世代の趣味
さて、具体的な電子ピアノの話は次回にて。
⇒高齢者のピアノ学習がブームだという(中編)
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