高齢者のピアノ学習がブームだという(中編)

6月 24, 2022 0 投稿者: B_Otaku

 

高齢者に限らず、ピアノを学習する場合必要になるのは先ずは楽器で、これが無いと練習が出来ない。まあ、鍵盤の形を印刷した紙の上で指の練習、何て方法も無い事は無いようだが、何やらその昔の小泉今日子主演のドラマを思い出す。

しかし、ここ最近は電子ピアノが急速に進化していて、老後の楽しみ程度なら充分に使えるようだ。しかしピアノ教師の多くは電子ピアノを否定して、アップライトピアノを進める傾向がある。

曰く、電子ピアノでは鍵盤のタッチや音の出方が全く違うので妙な癖がついてしまうというものだ。まあ確かに一理はあるが、将来ピアニストを目指す子供ならいざ知らず、老後の趣味には問題無いだろう。

いやそれどころか、高級な電子ピアノはアップライトピアノよりもグランドピアノに近い、なんてこともあるようだ。子供の頃、妹が幼稚園からピアノを習っていたので、我が家にもアップライトピアノがあったが、当時の記憶に頼れば、何やらダイレクト感に乏しく、早いトリル(「ドレドレドレドレ…」っていうやつ)には鍵盤が追従出来なくて「何でプロは出来るのだろう」と不思議だったが、あれはグランドピアノを使っているからだった。

このブームを反映してか、最近はYoutubeに多くのピアノ教師が入門者向けのコンテンツをアップしている。これらの内容は考え方に差があって、電子ピアノよりもアップライトピアノの方が圧倒的に優れている旨の説明をしてものがあったのだが、そのコメント欄に「娘がグランドとアップライトは全く違う。電子ピアノ方がマシだと言っている」という、書き込みがあって笑ってしまった。

子供は感性が高いし正直だからそうなったのだろう。

それともう一つは、電子ピアノと言ってもピンからキリまであるという事と、内容は価格に比例するという事だ。例えば100万円超の電子ピアノともなると、限りなくグランドピアノに近いようだが、値段もグランドピアノ並みだったりする。

それらの機種や価格に興味がある場合は、Youtubeで検索すれば一杯出て来るからそれを参照されたいが、一言で言えば、少なくとも数万円クラス、出来れば10万円クラスのものを買う必要はあると思う。

実はイメージからはオモチャっぽい安物という感もあるカシオだが、10万クラスでは定番的なモデルもある。

見た目もしっかりと「ピアノ」している。

それどころか、世界的に有名な高級ピアノメーカーであるベヒシュタインとコラボしたモデルもあって、これなどはベヒシュタインのグランドと同じ鍵盤構造を持つというものだ。価格は廉価版のアップライトピアノが新品で買えそうなくらいだが、カシオはピアノの先生にバックマージンは無いだろうから、これも時代が変わって行く事の表れだ。

実は数万円クラスから100万超クラスまで含めて、評判の良い機種は全て納期が結構長いのが現状で、要するにそれだけ需要が多いという事であり、ブームというのは本当なのだろう。

では、目出度くピアノをゲットしたとして、さて、練習はどうするのか?

これについては次回にて。

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