USBメモリー紛失事件で尼崎市は再委託を知っていた
7月 6, 2022
先月21日、兵庫県尼崎市の全市民約46万人分の個人情報が入ったUSBメモリーが行方不明になった「事件」で、メモリーを紛失した男性Aさんは市が業務委託した大手情報システム企業のBIPROGY(旧日本ユニシス)が再委託した企業が、これまた委託した企業、要するにAさんは曾孫請けだった。
これに対して尼崎市は、「実務が曾孫請けに再々委託されていた何て聞いてねぇぞぉ、損害賠償で訴えてやる」とキレていた。
ところが、BIPROGYの関係者が週刊文春に対して、尼崎市が「ええ~っ、再委託されていたなんて知らなかった!」と言ったのは真っ赤な嘘だ、とバラしたのだった。
実はメモリーを紛失した孫請けのAさんは、この20年間ず~っと、尼崎市に出入りしていて、市の担当者とも深い付き合いがあったという事で、Aさんが孫請けだった事を知らない筈が無い、というのだ。
結局、市が直接Aさんに仕事を出せば、中間にいくつものピンハネが無くて安く出来るのだが、市にはAさんに直接仕事を指示出来るようなIT知識のある職員がいないから、先ずはBIPROGYに丸投げして、BIPROGYはその下請けのアイフロントを通じで、そのまた下請けのAさんに実務を発注していた、と言う事だった。
今回は市役所の話だったが、県も国も、情報システムの発注何て似たような事をやっているのは容易に想像できる。その「甲斐」もあって、官庁のやるITシステムはどれも出来が悪い。
葛飾区で私立認可保育所に4年間にわたって補助金を多く支給していた問題でも、原因は区が配布している補助金計算フォーマットが、エクセルで作られていて、その中の計算式が間違っていた、というお粗末さだった。
もしかして、こんな簡単なエクセルシートも外注に出して、実際には孫請けか何かがアルバイトに作らせて、それを皆がノーチェックで配布してしまった‥‥何ていうのが真相だった‥‥とか。いやまあ、単なる想像だが、当たらずとも遠からず、じゃないかなぁ(笑
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