トルコの政治団体はNATOからの脱退を提案している
7月 6, 2022
日本のマスコミはNATOがスウェーデンとフィンランドの正式加盟を承認したと大喜び。これで両国は直ぐにでもNATOに加盟かといえば、世の中そう甘くは無い。
正式に加盟するためには現在加盟している30ヵ国が国内での批准手続きを終える必要がある。という事は、トルコが簡単に批准するとも思えない。と思ったら、やっぱり
⇒Turkey Threatens It Can Still Block Sweden, Finland Entry As NATO Protocols Of Accession Signed
トルコは、NATOの実施手順の署名承認により、スウェーデン、フィンランドの加盟を阻止できると脅迫している
トルコはテロリストと見なしている犯罪人をスウェーデンが引き渡さない場合、NATOの決定を批准しない、と言っているから、そう簡単には両国のNATO加盟が正式承認されるとも思えない。
それどころか、トルコ共和国の中道右派政党ヴァタン(祖国)党は、NATOから脱退するべきとのキャンペーンを始めている。
⇒Aydınlık: в Турции развёрнута масштабная кампания по выходу страны из НАТО
Aydınlık:トルコはNATOから国を撤退させるための大規模なキャンペーンを開始しました
В крупных городах Турции представители партии Vatan (“Родина”) развернули масштабную кампанию по выходу страны из состава Североатлантического альянса. Об этом пишет Aydınlık
トルコの主要都市では、Vatan(祖国)党の代表が北大西洋同盟から国を撤退させるための大規模なキャンペーンを開始しました。Aydınlıkはこれについて書いています。
以前からNATOの分裂は囁かれていたが、何となく現実味を帯びてきた。英・米を中心とする勢力と、独・仏・伊を中心とする2つの勢力に分裂し、後者はロシアと連携する事で、世界は米露の新しい2極構造になるという仮説も、強ち間違いとも言えないところだ。
それでは、日本はどうするのか?
まあ例によって米国、というかネオコンべったりで行くのかねぇ。
尤も、その米国が今度の中間選挙を皮切りとして脱ネオコンに舵を切れるかもしれないが‥‥。
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