4年前のオスプレイが揚陸艦の甲板に激突する映像が公開された
7月 10, 2022
オスプレイといえば事故の多さが抜きん出ていて、その安全性に疑問が持たれているが、先日、2017年に起きたオーストラリア沖で米海軍ドック型揚陸艦グリーン・ベイの飛行甲板に衝突した事故の映像が公開された。
ここで事故の瞬間のスクリーンショットを追ってみる。
ゆっくりと下降して甲板よりも2m迄は安定していたが‥‥
突然傾き出す
約2秒後には前部を下に甲板に激突
その後海上に落下して、スクラップと化す。
しかし、一体何が起こったのだろうか。
その理由として指摘されているのが、ローターの周囲で空気が屈折する激しい「ダウンウォッシュ」により、甲板の手前でバランスを崩して墜落したという事だ。ダウンウォッシュとはヘリコプター等がホバリングする際にローターが強力な吹きおろし風を発生する事で、オスプレイは特にこのダウンウォッシュが激しい事が事故の発生頻度が多い一つの原因のようだ。
オスプレイはヘリコプターよりも速度が圧倒的に速く、しかもヘリコプター同様に垂直に離着陸やホバリングが出来るなど、戦略的に極めて有用だが、設計的に無理な面もあるようだ。従って事故が多いから使用しない訳にもいかず、結果として危険な航空機のままで運用しているのが現実だろう。
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