NHK党がYotuberで一議席確保 既成政党のジジババ理解できず
7月 12, 2022
今回の参議院選挙では結党からわずか2年、初の国政選挙で議席を確保した参政党が話題だ。まあ、選挙前から一議席確保はほぼ確実視されていたし、もしかして2議席を確保できるかも、とも言われていたが、残念ながらあと少しのこころで実現できなかった。
とはいえ、今後の発展は充分に期待できる。
さて、本題はNHK党の方だ。同党は立花孝志氏という強烈な個性と抜群の戦略で有名な党首により、今回もあっと驚く方策を出したきた。
そして実際、見事に一議席を確保したのだが、その当選者がまた話題のYotuberである、ガーシーこと東谷義和氏だ。ガーシーは芸能暴露系のYotuberであり、『東谷義和のガーシーch【芸能界の裏側】』というチャンネルでコンテンツを発信している。
このチャンネルは2022年4月で登録者100万人を超える人気を誇っている。しかし、内容からして数々のトラブルを抱えているのは当然で、詐欺行為で告発されたり、何かと話題に尽きなかったようだが、その手のモノに興味のないモノからすれば全く無名の存在でもある。
それが突然の参議院選挙出馬を発表し、しかもNHK党から比例区で出馬というのだから驚いたが、もっと驚いたのは本当に当選してしまった事だ。NHK党の比例代表での獲得票数は約83.5万票で、ガーシー氏の得票分は約28.8万票だ。これは社民党党首の約21.7万票を大きく上回っている。
ガーシー氏のYoutubeコンテンツ登録者が100万人で、得票数が28.8万票という事は登録者の約30%が投票したとも解釈できる。という事は、登録者100万人クラスの人気Yotuberは、国政選挙の比例区で出馬すれば充分に当選の可能性があるという事だ。
ガーシー氏は「政界にこびりついた老害をもう老害になりつつあるオレが道連れに引きずり下ろす!」と言っているようだが、確かに既成政党の老害に飽き飽きしていた有権者の気持ちを掴む事に成功したようで、今後は他党もこの事実を受け止めて対策を行わないと将来が無いという事だ。
とはいえ、これが21世紀の選挙か、と言われれば‥‥いや、まあ、ちがうだろう。言って見れば、過渡期のあだ花、という事かな。
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