中共の台湾侵攻時に一番邪魔なのは日本の与那国島だった

8月 12, 2022 0 投稿者: B_Otaku

 

ペロシ米下院議長の台湾訪問により完全にメンツを潰されたキンペイは、台湾周辺で狂ったように実弾演習を行ったが、これを見て中共は台湾海峡を越えて台湾に侵攻するのではないか、何て言いだす輩もいたが、実は台湾の西側からの侵攻は地形的に困難なようだ。

その一つに、台湾海峡は深度が浅く、しかも海底は砂地であり潜水艦が使用できない。そして何よりも、台湾の西側は砂浜の海岸が殆ど無く、上陸用の舟艇が使えない。加えて海岸から近い位置に民家があり、先に上陸した部隊が進攻して上陸部隊の掩護をする事ができない、という致命的な条件がある。

下の写真は典型的な台湾の海沿いで、成程これは揚陸作戦には向いていない。

勿論海岸も多少はあるが、言い代えればその地域に徹底的な防戦体制を敷く事で、上陸作戦は困難となる。

更に、更に。上陸に成功したとしても、全島を掌握するには中央を南北に横たわる山脈を超える必要があり、これまた数少ない山岳道路で待ち伏せされれば全滅の危機さえある。

となると、実際の台湾侵攻では東側からの上陸が現実的になる。

しかーし、東側から上陸するとなると、僅か120㎞程の右後方には与那国島がある。言ってみれば不沈空母が常駐しているようなものであり、これでは作戦成功の確立が低くなってしまう。

となると、台湾侵攻に先立って、与那国島の攻略を行う危険性が大だ。

では、与那国島の現状はどうなっているのだろうか?

2016年に与那国駐屯地が開設されるとともに沿岸監視隊が発足した。これにより、同島には自衛隊員とその家族250人が移り住み、人口の15%を占めている。また防衛大臣直轄部隊と航空自衛隊も駐屯している。

そして与那国空港は滑走路が2,000メートルで那覇及び石垣への定期便が就航している。

港については護衛艦が接岸できるようなものが無く、これは石垣島とて同様だ。
石垣市で民間港を使用し自衛隊統合演習を開始

結局、地域的な重要性を考えれば如何にも手薄だ。実は現在の駐屯地を開設するに当たっても、地元の反対や迷惑料支払いで揉めたりと、当然ながら中共のスパイが扇動して妨害するのは沖縄本島と同様だ。

今回の大規模実弾演習では、与那国島の近くの海域に5発のミサイルが着弾するという現実を考えれば、与那国基地の拡充や航空自衛隊の増強、それこそ不沈空母化が必要な事は多くの日本人が認識しただろう。

その面でも、今回の中共の行為は、手の内を晒してしまったという面では、日本も米国も内心では「儲け儲けっ」というところだ。

【追伸】
実は自衛隊は陸海空という従来の領域に組み合わさる宇宙・サイバー・電磁波、通称「ウサデン」という新たな領域による電子戦の構想を明らかにしていて、令和5(2023)年度までに、沖縄県の与那国島と長崎県の対馬に配備する事が判明している。
自衛隊が与那国・対馬に米を超える電子戦部隊配備

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