日本の圧死事故 明石歩道橋事故では警察幹部が実刑となっていた

11月 2, 2022 1 投稿者: B_Otaku

 

2001年7月、明石市で開催された花火大会が終わった後、近くの駅に向かっていた人が歩道橋で相次いで転倒し、11人が死亡、247人が重軽傷を負うという事故が発生したのを覚えているだろうか。

今回の韓国の圧死事故で思い出した訳だが、11人死亡でも驚いたが、今回の韓国の事故は一桁多いのだから、これはもう歴史的な大惨事と言えるだろう。ところで、明石の事故では警備担当の責任者が務上過失致死傷の罪で起訴されたというのは覚えているが、その後どうなったのだろうか?

知べみたらば、当時現場の警備を担当していた明石警察署の元警察官・金沢常夫被告(60)と警備会社の元大阪支社長・新田敬一郎被告(69)が1、2審で禁固2年6カ月の実刑判決が言い渡され上告していたが、最高裁は上告を退ける決定をしたため、両名は実刑が確定していた。

驚いたのは警察幹部を含む警備の責任者が実刑となったことで、普通は身内にやさしい警察とそのお友達の検察、そして検察を一体のお仲間である裁判所は、最も厳しい判決を出したとしても執行猶予が付くのだが…

ところで、実刑となった元警察官の役職は明石警察署地域官という事で、この地域官に就く警察官の階級は「警視」だった。警視の上は警視正であり国家公務員だが、警視は地方公務員で、ノンキャリアなら一般に最高峰まで達した成功者、という事だが、何と2年6か月も塀の中となってしまった。

そうなると、懲戒免職だろうか?60歳というから、定年直前まで最高位にまで出世して、数千万円?の退職金をもらい、街の名士として華麗な老後になる筈だったろうが、これらは全てパアになり、しかも刑期を終えても無所帰りとは、何とも可哀そうなでもあるし、見事に警察組織のスケープゴートとなった訳だ。

そしてもう一人、民間の警備会社の支社長も同じく実刑となっいるが、公務員で責任重大な警察関係者とは異なり、民間の警備会社の支社長にも厳しい判決が下ったのも前代未聞だ。年齢が69歳というから、もしかして警察の天下りだろうか?

兵庫県警といえば大阪や奈良ともに不祥事の宝庫であり、組織は腐りきっているので有名な地域だが、明石事件の刑事処分の顛末は、何やら裏がありそうな臭いがするのだが…

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