【重要テーマ】トヨタがEV開発を根本からやり直す?

11月 28, 2022 0 投稿者: B_Otaku

 

ロイターが10月25日、「トヨタが内部的に『EV生産の効率競争で既にテスラに敗北した』との結論を下し、BR(ビジネスレビュー)という組織を作ってEV戦略を原点から見直している」と報じた。

それによると、『トヨタが電気自動車(EV)戦略の大幅な見直しを検討していることを報じ、加えて基幹車種『クラウン』などをEVにする開発計画を一時停止しているという情報も出ていまる。トヨタの戦略転換には車の土台になるプラットフォーム(車台)の見直しを含んでいて、昨年12月に発表した、2030年までにEV30車種を揃えるという計画の一部はすでに止めているとしている』

この報道が真実なら、トヨタとスバルで共同開発したEV専用プラットフォーム「e-TNGA(TNGA:TOYOTA NEW GLOBAL ARCHITECTURE)」の計画を見直しするという大英断を行った事になる。このロイターの報道に対して、トヨタは否定するコメントを出していない事から、信ぴょう性が高いとも言われている。

トヨタがこれ程の大英断をしたのは、ガソリン車やハイブリッド車と同じ生産ラインで製造できるように作られた「e-TNGA」では市場が拡大する中でのコスト競争に勝てなくなるとの判断だという。そして、その脅威となった最大の理由はテスラの「ギガプレス」方式だというのだ。

ギガプレスとはリアシャシー部分など自動車部品を一体の特殊アルミ合金でつくるという事で、その為にイタリアのメーカーに世界最大8,000トンのアルミニウム鋳造機械を発注した、という。ここで、鋳造といっているのに注目で、鋳造とは鋳物の事だからアルミ鋳物で一体成型するという事のようだ。

ええっ、鋳物で強度が持つのかぁ?という疑問が湧くだろうが、実はこれ、日本でも30年以上前から研究されていた「溶湯鍛造(ようとうたんぞう、通称ようたん)」という手法であろう。これは溶解したアルミを型に入れて成型する点では確かに鋳物だが、凝固するまではプレスで機械的加圧を行い、アルミ鍛造品と同程度の強度を持たせるというものだ。

しかし、大物部品に適用するとなると、技術的に難しい面も多々ある。そして何を隠そう、既に20年以上前からY社の高給バイク用のブレーキマスターシリンダーに使われていたのだった。これは某ブレーキメーカーが独自に開発した溶湯鍛造製造ラインによるもので、その後はより適用品目を増やす計画だったが、結局頓挫してしまった。

さて、テスラはこれをモノにできるのだろうか。多分相当な苦難を経験する事になるだろう。

そして、トヨタが本気でこの溶湯鍛造法で主要部品の丸ごと一体鋳造をモノにする気になったという事なのだろうか? 生産技術という点では世界でもトップクラスのトヨタなら、素人集団のテスラがトラブっている間にモノにして先行する、という事も十分にあり得る。

このテーマは今後色々調査してまとめていきたいと思っているので、今回はホンの予告編という事にする。

乞うご期待!

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