大手仮想通貨取引所のトップが台湾で指名手配されていた
11月 30, 2022
このところ暗号通貨に関しては大手交換業のFTXが破産し、役員が10億ドル以上を持ち逃げしたり、韓国ではウィーミックスが公示を上回る量の仮想通貨を顧客に流通させ、株が取引きできなくなったりと、何やら暗号通貨の経営者はうさん臭さ満点のようだ。
そんな折、日本の大手仮想通貨取引所で、東証スタンダードに上場しているビットポイント(BP)ジャパンの小田玄紀社長が、何と台湾で指名手配されていたのだった。
罪状は「詐欺等」という事だが、小田氏といえば東大法学部在学中に興した事業を売却して得た資金を元手に、その後はベンチャーキャピタリストとして活動し、2011年からは、経営不振に陥っていたリミックス社の経営に参画するとその手腕が認められ、現在は東証スタンダード市場に上場する同社の代表取締役社長CEOを務めているという、まさに時代の寵児だが、何故に指名手配になる事態となったのだろう。
小田氏に対する嫌疑は文春オンラインによると
・虚偽の清算書を作成し、業務提携していたビットポイント台湾(以下、BP台湾)から15億7500万円相当を不当に利得した、詐欺および財務諸表の虚偽記載の疑い
・自己不当利得を意図し、取得した約6億3000万円を清算表に記載しなかった、業務上横領および財務諸表虚偽記載の疑い
・顧客3人の口座残高の計16万米ドル相当の仮想通貨を引き出し不能としたうえで返還を拒んで不当利得した、詐欺および業務上横領の疑い
という事だ。
それでは小田氏はどうなるのだろうか? 台湾で指名手配されたのは今年の4月だが、逮捕されてはいない。考えてみれば、台湾と日本は正式な国交は無いのだから、当然被疑者の引き渡しなどに関する条約も無い筈だ。
すなわち、台湾へ行かなけらば良いだけではないか。
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