二転三転の”ルフィ”の強制送還 フィリッピン政府も必死だったろう

2月 10, 2023 0 投稿者: B_Otaku

 

広域強盗事件で、特殊詐欺グループの幹部として指示を出した疑いの容疑者が、何とフィリッピンの収容所内から指示していたという、何ともあり得ない現状により、日本でも今や話題のトップともなっているが、加えてフィリッピン国内での刑事告発により日本に強制送還できない、などという裏技まで使われて、このままでは日本の立場は丸つぶれ。

勿論フィリッピンだって、世界中に滅茶苦茶な司法体制が暴露された訳であり、しかもマルコス大統領が初の日本訪問も控えていたから、フィリッピン政府としては何が何でも早急に4人全員の強制送還を実施したかったようだ。

そして二人はマルコス氏訪日前に強制送還できたが、二人についてはフィリピンの法務相の見解も二転三転とし、これはチョイと時間が掛かるかと思ったらば、突然の進展により8日23時55分に出発の日航機で9日午前4時56分に羽田に到着した。

マルコス氏は8日に来日しているが、12日まで滞在予定の為に、滑り込みセーフで間に合った状況だ。

それやフィリピンだって、ここで日本に恩を売っておけば首脳会談での経済援助なとで有利な条件を引き出せるのは当然であり、訪日日の8日ギリギリにフィリピンを出発とか、何とも綱渡りをやったものだ。

昨日は二人の移送では空港から警察署に向かう車を上空のヘリから生中継したりと、何やらその昔の麻原彰晃の逮捕、移送を思い出す。確かにこの容疑者達は日本の犯罪史上に名を残る事は間違いなさそうだ。

とはいえ、日本に身柄が確保されたとはいえ、強盗致死罪で有罪をとれるのかは警察・検察の腕の見せ所、というか威信が掛かっているから、あの手この手で攻めまくるだろうが、敵もさるもの引っ搔くもの、という具合で、今後の展開が見ものだ。

しかし、死亡した被害者は一人だから、これだと死刑判決は無理ではないか。結局求刑は死刑で判決は無期懲役となり、仮釈放無しで事実上の終身刑というところが妥当そうだ。いづれにしても、一生娑婆には出られないだろう。ただし、検察が裁判でチョンボをしなければ、だが。

従来の犯罪者は無防備にも秘匿性の無いラインなどの通信アプリで記録まで残していて、警察に押収されたらすべてがバレる、という頭の悪さだったが、今回の容疑者はその辺は充分に考慮していて、ロシアが開発した極めて秘匿性の高い通信アプリを使用していた、という。

そのスマホはフィリッピン警察が押収していて、これは日本には渡されないのではないか、とも言われていたが、何の事は無い、日本への強制送還時に日本の警察に全てのスマホも引き渡されたという。

後は警察が如何にデーターを復活させられるかかが、ハテ、日本の警察にそれだけの技術があるのだろうか?

などなど、増々今後の展開が楽しみだ。

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