ウクライナ問題に端を発してNATOが分裂する?
2月 26, 2023
ウクライナ戦争でフランスとドイツは疲れ果て、ポーランドが軍事的にイニシアティブを取りつつある、との記事が英国のタイムズ紙に掲載された。オリジナル記事は契約者でないと閲覧出来ないために、その記事についてコメントしたポーランドのPolskie Radioの記事をリンクしておく。
⇒The Times: Poland set to become a “military leader of Europe”
タイムズ紙: ポーランドは「ヨーロッパの軍事指導者」になる予定
As Duda meets Sunak, the Times publishes an article suggesting Poland is becoming a “military leader of Europe”.
ドゥダがスナクと会談すると、タイムズは、ポーランドが「ヨーロッパの軍事指導者」になりつつあることを示唆する記事を掲載します。
タイムズの記事では、欧州連合の伝統的な中核であるフランスとドイツが主導権を握るイニシアチブを失ったという考えを示している。それに代わって表に出てきたのがポーランドだという。ポーランドの欧州議会議員は、フランスとドイツがアメリカよりもロシアを長年好んでいるため、彼らのリーダーシップがヨーロッパを現在の危機に導いたと非難した。
こうなると、フランス・ドイツ派とポーランド派でNATOは分裂するのではないか、という事になる。
ところで、バイデン大統領のウクライナ電撃訪問については、単なるパフォーマンスであるとの意見もある。2月3日のブログ「米国大統領のお笑いネタ3連発」に張り付けた映像で、空襲警報のサイレンの中、ゼレンスキー大統領と共に平然と歩くバイデン大統領の姿があったが、実はこの警報は単なるヤラセで、両大統領が歩く少し前から突然にサイレンが鳴り始めたという。
この訪問でバイデン大統領は自国の武器庫が空になりそうなのにも関わらず、更にウクライナに武器援助をするとの約束をしている。
これに対して米共和党、とりわけトランプ氏に近い議員はウクライナへの援助に反対していて、共和党が過半数を占めている下院では、ウクライナへの軍事援助に対する反対意見が強い事から、そう簡単に援助が続けられるとも思わないが‥‥。
ウクライナ危機を皮切りとして、欧州も米国も2極分化の傾向は増々進んでいるが、ハテ、今後世界はどうなるのだろうか?
そして日本はどのような路線を取るのだろうか?
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