米国港湾施設の中国製大型クレーンはトロイの木馬?
3月 13, 2023
米・ウォールストリートジャーナル(WSJ)が5日に報じたところによると、『米国の安全保障当局が、自国内全域の港湾で用いられている中国製の大型クレーンを「潜在的なスパイツール」と見なしている』という。
港と船の間でコンテナを積み降ろしするのに使う大型クレーンには、コンテナの出所と行く先を追跡する精巧なセンサーが付いているが、中国がこれを通して米軍が海外の作戦に動員する物資などについての情報を収集する可能性があるという事で、しかも中共軍が遠隔操作でクレーンの動作を停止させたら、海軍力を動員せずとも米国の港湾を麻痺させる事が出来る懸念も伝えられている。
中共製の大型クレーンは西側企業よりも価格が安い事から、世界市場の70%のシェアを持っているという。その中でもキンペイの一帯一路の主要請負業者である国営企業の系列である上海振華重工(ZPMC)が80%を占めているいう事だが、これってマルでファーウェイの通信機器と同じパターンだ。
これに対して中共は被害妄想だと反論しているが、米国はファーウェイの通信機器の利用を禁じたように、ZPMC製のクレーンも利用禁止、となる可能性は十分にある。
この問題が急にクローズアップされた原因は、中共の気象衛星が米国領空を侵犯して撃墜された事件であり、中共からすればあの気球は大失態だった事になる。
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